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NPO法人をやってみよう。その2

たとえ補助金がなくっても?‼

よくNPO法人って儲かりますか?とか

NPO法人設立したら、すぐに補助金がもらえますか?

とか聞かれます。「ん~~儲かりませんし・・補助金ももらったことないですね(-_-;)。でも社会に必要な活動だから、頑張ってやってます@^^@と答えます。

私たちは設立から1年目で、長男を飲酒運転の車であっという間に亡くしてしまった。

ある日突然、飲酒運転被害者遺族と呼ばれる立場になりました。

長男が被害にあったこともびっくりですが、もっとびっくりしたのはこの世の中に飲酒運転のいう犯罪がめちゃめちゃ多いこと。そして、泣きながらインタビューに答えてニュースに出ても、その次の日も、次の日も飲酒運転での事故のニュースが普通に流れ、世の中に飲酒運転している人が多いことを知りました。

これはちょっとおかしい…

社会が狂ってる…と思いました。

飲酒運転がいけないと知っているのに、なんだか本気でやめよう!と思っていない社会全体の雰囲気に違和感がありました。

我が家に起こった悲劇は、またきっと繰り返えされる。福岡では2006年8月25日に幼い子ども達が犠牲となる大きな飲酒運転事故を経験しているのに。

長男の通夜・葬儀の間ずっとたくさんマスコミから聞かれる「加害者に何か言いたいことはありますか?」それに対して

「加害者の方一人への怒りよりも社会全体への憤りがあります。社会全体が大きく変わらないといけない、でもどうすれば良いかわからない。」

その時、一年前自分たちで設立したNPO法人はぁとスペースの最初の思いが浮かんだんです。

車椅子優先駐車場に止めてる人とケンカをするより、止めない人を増やす。この信念で考えると、飲酒運転をしている人に怒りや憎しみをぶつけるより、飲酒運転しない人を増やす。

そもそも、飲酒運転はしないのが当たり前で、飲酒運転を撲滅しよう!とか追放しようとか、そんな問題ではないこと。

飲酒運転ゼロが、本来当たり前社会であることに 大人が気づくこと。

私たちの活動に「STOP!!飲酒運転」が追加された瞬間でした。

私たちから発信したステッカーは、三つのハートが重なっています。

大きなハートが一緒に亡くなった体の大きい隼人くん。中の白いハートが我が家の長男、寛大君。三つ目のハートは、飲酒運転を無くしていこう!!というすべての人の思い。

ハートのステッカーを携帯電話に貼って、楽しくお酒を飲んでほしい…

飲みながら「今日は代行使うよ」「飲酒運転とかいかんよね」とか話してほしい。そんな願いのステッカー。

記念すべき一枚目は、主人と二人で家のプリンターで。

あ~~たくさんの人に貼ってほしい。

でもお金がない!すぐにほしい!すぐに!

だって今夜も飲酒運転事故がおこるかもしれないから~~…

そんな思いの丈を新聞記者のみなさんが真剣に聞いてくれた。

毎日、入れ替わり立ち代わり来るマスコミのみなさんに、一生懸命話した。

もちろん、辛くても取材にも答えた。 

ある日一人の新聞記者さんが

「美也子さんの活動を応援したい企業さんがいますよ~」って名刺をくれた。

「わあああ~~こんなことってあるんだな。必死に一生懸命訴えていくと見てくれる人がいるんだな。だったら、精一杯がんばろ~!企業の皆様にいただくお金は真心こめて使わせていただこう」って

それから、今年で10年。今でも、本当にたくさんの企業の皆様、個人の皆さまに応援していただきながらの活動です。

出来ないと諦めるより、知恵を出す。たくさんの方の力を借りる。助けてほしいときちんと伝える。そして、「感謝」の思いも伝えていく。

【どれだけたくさんの事をしたかではなく、どれだけたくさんの思いを込めたかが大事】~~マザーテレサの言葉通り。

今では、ハートのステッカーはたくさんの車やトラックに貼って頂いている。でも、飲酒運転事故は減らない。

そんな中、はじめた講演活動は今年1118回になった。その話は次回また^^

サポート頂きありがとうございます。NPO法人はぁとスペースの活動に真心込めて切に使わせて頂きます💛