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《ひと》みやっこベースOG 加藤あかり

こんにちは!みやっこベース広報チームの清水です。

みやっこベースに携わる方々をご紹介する連載企画《ひと》。
第5回となる今回ご紹介するのは、みやっこベースOG 加藤あかりさんです。
OG仲間の私から見ても、とてもフットワークが軽い印象のあかりさん。
「これから宮古はどんどんおもしろくなる!」と力強く語ってくれました!

宮古で育ち、宮古で働くあかりさんが考える、今までとこれから。ぜひご覧ください!


【プロフィール】

1995年生まれ、岩手県田老町(現・宮古市田老町)出身。
中学校までを田老町で過ごし、海と触れ合いながら育つ。

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高校は市内の宮古高校へ進学。高校2年の冬に「高校生サミット」に参加し、みやっこベースに携わり始める。
高校卒業後、弘前大学人文学部へ進学。社会行動コースを専攻。

2018年から宮古市職員として勤務しており、現在はデジタル推進課に所属。仕事と並行して、みやっこベースの活動にも意欲的に参加している。

最近オススメの本は『嫌われる勇気』、アニメ「ワンピース」の一気見にもハマり中。

田老での思い出


ーーーまずは幼少期から中学生頃までの思い出を教えてください。

昔を振り返ってよく言われのですが、「生き物を見るとすぐ駆け寄っていく子どもだった」らしいです。人見知りもしないし、お喋りも好きで。人の話を聞くのも好きでしたね。

小・中学校までは、学校行事とかでリーダーシップを取るようなことは少なかったです。一歩引いた立場で意見を言う方が好きだったので。
ですが、中学2年の頃から、先生からの働きかけもあって、文化祭の実行委員など、運営する側・人をまとめる側に立つことも増えました。


ーーー活発で人懐っこい子どもだったというのは、今のあかりさんの人脈の広さにも通ずるエピソードですね。 他にも、地元・田老での思い出はありますか?

すごく印象に残っているのは、田老地区で毎年秋に行われる運動会です。大人も子どももみんな参加して、年代別にリレーをするのですが、とにかく激アツなんです!〇〇地区が優勝候補だとか、△△地区はダークホースだな…とか(笑)
母がそのイベントの役員をやっていたこともあって、運動会への思い入れは深いです。

終わった後の慰労会で振る舞われる、さんまのすり身汁が風物詩なんですよ。このすり身汁も地区ごとに個性があって、年ごとに担当者が持ち回りになるので、やっぱり□□さんのすり身汁は絶品だなあ!となったりして。


ーーーほのぼのエピソード、素敵です! 地元との繋がりが深いあかりさんですが、都会への憧れはありましたか?

ちょうど田老町が宮古市と合併した2006年、私が小学4年の頃ですが、すごく都会に憧れた時期がありましたね。都会は遊び放題だろうなあ、でも遠いしなあ…とうらやましく思っていたんですが、中学2年あたりから考えが変わりました。

その頃、友達と部活の帰りに浜辺によく寄り道していました。そうしていると、通りかかった漁師さんが網にかかった海産物をおすそ分けしてくれたりして、田老の中で遊ぶのもなかなか楽しいぞと思い始めました。そこから釣りにハマったりもしましたね。

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それから、父が海洋関連の仕事をしていて、漁師の知り合いが多いので、小さいころから
ワカメやウニなど海産物をおすそ分けしていただくことが多かったんです。
でもこれって、お父さんに漁師の友達がいるからで、自分にはそういう友達がいない!とハッとしました。
こうした経験もあり、海の恵みを味わえるありがたみや、地元の良さに気付きました。

高校時代・みやっこベースとの出会い


ーーー幼いころから地元の良さを実感できる環境だったということですね。
中学校卒業後、宮古高校に進学したわけですが、高校生活での思い出はありますか?


生徒会にも所属しながら、放送部で宮古の出来事や校内のイベントを取材したり番組を作ったりしていました。

みやっこベース広報スタッフの島越彩香や清水わかなとは高校2年で同じクラスでした。当時、毎日がハプニングと爆笑の連続で、とにかくぶっ飛んだメンバーでしたね(笑)

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【写真】1枚目左があかりさん、中央は広報スタッフ清水、右はOG佐々木くるみさん(くるみさんのインタビューは後日公開予定です!)
2枚目左があかりさん、右は広報スタッフ島越。

みやっこベースと出会ったのも、クラスでの会話がきっかけでした。高校生サミットの話を島越と清水がしていて、なにそれ?と話に乗っかったのが始まりです。


ーーー記憶力がすごいですね(笑) そんな話をしたこともあったっけなあ…と思い出しているところです。
何度か高校生サミットに参加したり、高校生プレゼン大会でも発表をしましたが、印象に残っていることはありますか?


高校生サミットのプレゼン資料を作るまでの過程で、グループで意見をまとめることの難しさを痛感しました。
課外活動である以上自由参加になりますし、プレゼンに対する温度感や考え方も違う中で、それぞれの思いをどう噛み砕いて形にするか、悩みながら取り組んだという思い出があります。
グループワークでの葛藤は少し苦い思い出ではありますが、みやっこベースとの繋がりが生まれたこと自体、その後の人生を豊かにする大きな収穫でしたね。

大学で得たもの・生まれた気持ち


ーーーその後進学した弘前大学では「社会活動コース」を選択したそうですが、どんなことを学ぶコースだったのでしょうか?

弘前大学の人文学部は経済や法律を専攻するコースもあるのですが、社会活動コースは社会学や心理学、人類学など、幅広い分野を扱うコースです。地域おこしのテーマももちろんですが、それ以外の視点からも、主にフィールドワークを通して「社会活動」を考察していました。
あるテーマに対してグループを作って調査する「社会調査実習」という科目では、先述した高校生サミットで感じた「団体プレーの難しさ」に直面することもありましたが、個々の意見を集約する物事の進め方を学ぶことができました。

また、ゼミの先輩の繋がりで、大学3年の夏休みには1か月、島根県で過ごしました。地域の人と関わりながらその地区の魅力を探すプロジェクトだったのですが、宮古のまちづくりにおいて活かせる点を多く得られたプロジェクトでした。

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【写真】島根県にて、学生インターンのメンバーと、地元の方々との1枚。

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【写真】大学時代のご学友と。1枚目は宮古の海辺にて、2枚目は青森のお祭りに参加した時のナイスショット。

それから、大学で専攻していたこと、という話題からは逸れますが、みやっこベースにより深く関わるようになったのも大学以降です。
みやっこベース一期生としての誇りもありましたし、ちょうど大学に進学した年に「みやっこハウス」ができたのも大きいですね。
宮古で高校生活を送っていたころは、周りに大学生がいなかったので、学生生活のイメージがなかなか湧かなかったんです。みやっこベースOGとして、高校生に「大学ってこんなところだよ」「こういうこともできるんだよ」と気軽に話せる存在になりたいという思いもあり、関わる機会が増えていきました。

宮古に帰ってきてみて


ーーー大学内でも、それ以外でも、充実した生活を送っていたことが伝わってきました!
大学卒業後は宮古市役所に就職したということですが、ここに至るまでにはどんな経緯がありましたか。


実を言うと、大学4年の6月くらいまで、就職活動に積極的ではなかったんですよ。公務員の他に大学院に行く選択肢も自分の中にはあったんですが、いよいよ進路を決めないとまずいぞ、という時期になってしまって(笑)。

ゼミの先生には就職を勧められましたし、ある先生には「地元で公務員として働いて、休みの日にはまちに出て…っていうのが、加藤のこの先数年の幸せなんじゃないかな」とアドバイスを頂いたりして、そこから明確に宮古の市役所への就職を目指し始めました。

みやっこベースの早川さんや、花坂さんがSNSで発信する宮古の情報を見ていると、これから宮古でおもしろいことが起こりそう!という予感がしていた、というのも大きな理由です。

大学までの自分を振り返って、自分のやりたいことではなく、見栄を張ってしまったり、人と比較して進む道を選択してきたことが多かったな、と思います。
それに対して、宮古市役所への就職は、自分の心が動く方向に進んだ・人のアドバイスに素直になった結果でした。


ーーー自分のために選んだ道が宮古で働くことだった、ということですね。
実際に宮古に社会人として戻ってきて、どんなことを感じるか教えてください。


初めは総合窓口課に赴任したのですが、今年からデジタル推進課という新設の部署に異動になって、任せてもらえる部分が大きくなってきました。
行政にデジタル・ITを取り入れることは、全国的な行政の課題であり、もちろん宮古市にとってもチャレンジングな部署の仕事です。自分の感覚を活かすという意味で、仕事とプライベートの境目が良い意味でなくなってきたように感じています。


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それから、改めて宮古の自然に触れる日々を送るようになって、その豊かさやありがたみを実感します。
三陸道の開通をはじめ、宮古への交通アクセスが便利になったので、宮古の海が岩手で一番選ばれる海であってほしいと思いますね。

宮古のこれから


ーーー宮古での生活を満喫しながら、宮古愛を深めているあかりさんですが、最後に今後の宮古への想いを教えてください!

宮古で働くという選択をした私だからこそ、これから就職を考えているより若い世代に、「地元に残ることや、戻ってきて働くことはかっこ悪いことじゃないよ」と伝えたいです。
大学が地元進学・地元就職を目指す同級生が多かったこともあり、当時からこの想いは持ち続けています。
それから、リモートでの繋がりが活発になった今だからこそ、宮古はこれからもっと進化していく、おもしろくなっていくと思います。
みやっこベース一期生の私たちより若い世代で「仲間を集めて宮古に戻ってきたい」という子たちもいますし、その子たちと宮古を繋ぐ存在でありたいです。


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そのために、具体的には、同世代で集まれる場が重要だと思っています。ジェネレーションギャップがある場だと、どうしても居心地が悪くなってしまう瞬間があるので、若い世代が「宮古は楽しい・居心地がいい」と思ってもらえるような環境を作っていきたいです。


ーーーありがとうございました!


おわりに

高校生の頃から苦楽を共にしてきたあかりさん。当時から何事にもまっすぐに取り組む姿勢は変わりません。
みやっこベース一期生&宮古Uターン組の代表として、これからの活躍にも期待です!!

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