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2021年度の活動報告

こんにちは!広報スタッフの八島です。
新年度に入って3週間が経ちましたが、みなさんいかがお過ごしですか?

今回の記事は、2021年度の活動報告についてです。
2021年に行ったそれぞれのプロジェクトをご紹介します!

宮古北高校「総合的な探究の時間」

■活動期間
2021年4月〜2022年3月

■プロジェクト概要
2019年度から携わっていた宮古北高校の「総合的な探究の時間」。2020年度からみやっこベースで企画運営協力をし、昨年度は以下のプログラムを実施しました。

①トークフォークダンス(1年生)
「トークフォークダンス」とは、その名の通りフォークダンスのように相手を変えながらトークをするというもの。田老地区の20-60代の大人9名をお招きし、「高校時代の思い出」「田老の魅力」「働くとは?」など、約30のテーマで対話を楽しみました。初めての企画でしたが、高校生も大人も大盛り上がり。探究学習の一環で地域の大人たちにお世話になるため、お互いの存在を知ってもらうアイスブレイクの場になりました。

②ジョブシャドウイング(1,2年生)
ジョブシャドウイングとは、働く大人に1日を通じて影のように張り付いて観察する職場見学プログラム。見学先は、サービス業や製造業、宿泊・飲食・医療・福祉、公務など、田老地区を中心とする市内22の事業所です。最終的には、見学先の働く人を紹介する人物図鑑を作成し、進路選択への視野を広げました。

③宮北ファーム(3年生)
「宮北ファーム」とは、全2回の農業体験の授業。5月にはりんご農園で摘花のお手伝いを、黒豆農園で種まきのお手伝いをさせてもらいました。11月には、収穫体験をさせていただく予定でしたが、あいにくの雨模様。農家の方に学校にきていただき、体育館ですでに収穫した黒豆の殻むき、選別作業のお手伝いをさせてもらいました。道の駅やまびこ館で黒豆ソフトとしても売ることになるというお話を聞き、真剣に作業をしている様子が印象的でした。

■参加者の声
・田老の住民の方と交流することができてよかった。
・コミュニケーション能力が高いと言われ、自分じゃ気付けなかったことも知ることができた。
・自分は何に向いているのか、何が好きなのか、進路についてたくさん考えることができてよかった。
・一つの仕事を初めから終わりまで隅々まで見て回るので、リアルな部分を知れてとても参考になった。

■ここだけ裏話
トークフォークダンスに参加してくださった地域の方々からは、「高校生が一生懸命考えているのが伝わってきた」「高校が身近な存在になった」と感想をいただきました。地域の方々にとっても、学校や生徒のことを知る良い機会になったようです。今年も実施に向けて計画中です!

宮古商工高校パンフレット作成

■活動期間
2021年7月〜2022年2月

■プロジェクト概要
宮古市の移住定住施策の一環として、高校生の目線で地元企業を紹介するパンフレット「宮古市のお仕事たち」を作成しました。みやっこベースでは商業校舎の3年生2クラスの47人の生徒を対象に、初回と振り返りの授業を担当。「仕事の意義とは何か」などのキャリアについて考えを深めたり、「経験学習サイクル」に沿って経験したことを自身の中に落とし込みました。パンフレットは2月に完成し、市長にお披露目。その様子を地元メディアにも取り上げていただきました。作成したパンフレット、動画は下記リンクからご覧いただけます。
https://www.city.miyako.iwate.jp/kikaku/teiju/R3ijuuteijuupannfurettotitle.html

■参加者の声
・働くことの意味や企業について知ることができた
・日常生活で企業を意識することは今までなかったが、私たちの生活には多くの企業が関わっていることを知れた
・事業を通して宮古市の企業を知るだけでなく、業種についても詳しく知ることができたので、今後の就職活動に役立てていきたい

■ここだけ裏話
キャリア学習・編集・動画制作・印刷など市内のプロの方々が集結し、オール宮古チームで高校生をバックアップすることができました。市外の業者が入らず、業種を越えて連携できたことは、大人たちにとっても自信に繋がりました。

高校生マイプロジェクトサポート

■活動期間
2021年6月〜2022年1月

■プロジェクト概要
自分の関心のあるテーマについて取り組む「マイプロジェクト」。宮古北高校から有志7人の生徒が主体的に活動をし、そのサポートを行いました。うち5名は、日本最大級の実践型探究学習の発表の場「全国高校生マイプロジェクトアワード岩手県Summit」に参加。「震災の伝承」「手話」「がんの予防啓発」「海洋汚染」「ボランティア」など自身が探究している課題やその取り組みを発表し、各界で活躍する大人たちからフィードバックをもらいました。

■参加者の声
・初めてのオンラインで緊張したが、精一杯発表できた。これからも自分が深めたいものに取り組んでいきたい。
・パワーポイントも説明もまだまだで恥ずかしかったけど、楽しくできた。みんな行動力や熱意がすごくて、しっかりとQ&Aから仮説まで立てていたのを見習いたい。

■ここだけ裏話
5名が出場した「全国高校生マイプロジェクトアワード岩手県Summit」では、みやっこベースのスタッフやOBOGも裏方として活躍しました。副理事の中沢翔馬は実行委員を、理事/OGの加藤あかり、宮古市地域おこし協力隊/OBの吉浜知輝はサポーターを務めました。当時探究学習を行っていたOBOGが下の世代へフィードバックを行う様子は、とても感慨深いものでした。

岩手実践型インターンシップ2022春

■活動期間
2022年2月〜3月

■プロジェクト概要
全国から集まった12名の学生たちが市内5社で実践型インターンシップを行い、約1ヶ月半にわたって企業の課題解決プロジェクトに取り組みました。みやっこベースでは宮古地域全体のコーディネートを担当。10月からプロジェクト設計を行い、学生たちの面談〜採用〜伴走支援まで行いました。

■参加学生数・受入企業数
市内5社、学生12人
 ・共和水産株式会社 3人
 ・陸中建設株式会社 2人
 ・花坂印刷工業株式会社 1人
 ・株式会社日々旅 3人
 ・NPO法人みやっこベース 3人

■参加大学生の声
・今まで興味を持っていなかった分野に興味が湧き、学ぶ意欲が出てきた。また、自分の将来のビジョンが明確になった
・さまざまな働き方をする大人に出会ったことで、もっと視野を広げ将来のことを考えたいと思うようになった
・企業で働くという体験ができたことで、就職や働くことについて考えることができた

■経営者の声
・新しい人材が入ってくることで、社内の課題を考えるきっかけになった。
・インターン生相手にしていたことが、社員や地域の若者にできていないことに気がついた。また、どういう人材がほしいのかが明確になった。
・​​インターン生からの「なんで?」の質問が、まるでメンターのようだった。インターン生に説明する上で思考の整理になったことはもちろん、データを基にして考えることができた。また受け入れたい。

■ここだけ裏話
今回初めてみやっこベースでも3人のインターンを受け入れました。団体の理念など学生に説明する難しさもありましたが、一緒に活動する仲間が増えた喜びを同時に感じることができました。コロナ禍で思うように活動ができない学生たちにとって、本インターンシップは貴重な体験。それができた場所として、宮古のことを好きになって帰ってくれたようです。

ルーキーズカレッジ

■活動期間
2021年6月〜2022年3月

■プロジェクト概要
ルーキーズカレッジとは、入社1-3年目の若手社員を対象にした、地域内で同期を作るための合同研修。職場に同期が少ない若手社会人の不安を解消しようと、6月、11月、3月の3回、Inquiry合同会社代表でキャリアコンサルタントの山本一輝さんをお招きし、セミナーを開催しました。

■参加者数
第1回 28名
第2回 28名
第3回 14名

■参加者の声
・不安を抱えているのはみんな一緒だと分かった
・同世代、異業種で話す機会がないので貴重だった
・将来の目標を考え直すいいきっかけになった。
・ワークを通して、自分の強みについて理解が深まった。他者と人間関係を築く上での接し方の参考にしたい。

■ここだけ裏話
参加者から「交流会をやりたい」という声もいただいていましたが、コロナ禍を考慮して開催することができませんでした。今年度からは、年に3回開催するだけではなく、1年を通して参加者をフォローできるよう、交流の場を設計していきたいと思います!

経営者人事担当者向けセミナー


■活動期間
2021年6月〜2022年3月

■プロジェクト概要
「経営者・人事担当者向けセミナー」とは、その名の通り宮古市内の経営者を招いた勉強会。宮古市からの受託事業で、ビジネスにおける最近の動きや、組織作りについて学びます。ルーキーズカレッジと同じく、6月、11月、2月(オンライン)の全3回、Inquiry合同会社代表でキャリアコンサルタントの山本一輝さんをお招きし開催しました。

■参加者数
第1回 10名
第2回 18名
第3回 9名

■参加者の声
・大変参考になる研修だった。また、開催時には声を掛けてほしい。
・人材育成に関するセミナー等を地域内で定期的に行ってほしい。
・採用・人材育成にコストと時間をかけるのは当然と社内に理解させることが必要だと感じた。

■ここだけ裏話
近年、転職市場の拡大やコロナ禍という時代の変化に伴い、働く若者の意識が変わっていると感じています。山本さんの講義を聞き、選ばれる企業になるために、企業も学び続けていかなければいけないことを実感しました。

マンスリーサポーター募集キャンペーン

■活動期間
2021年9月〜10月

■プロジェクト概要
9月、みやっこベースでは初めてマンスリーサポーター(継続寄付者)募集キャンペーンを行いました。1ヶ月という短い期間でしたが、目標の100名を大幅に超える125名の皆さまにご支援いただきました。これを機に、サポーター向けメルマガやオンラインコミュニティ等の情報発信を始めました。

■寄付者からの応援コメント
・遠くからですが、応援しています! 教育業界に関わる一人として、多くの若者によりよい未来が訪れますように。
・これからもみやっこベースが若者の帰る場所・拠り所・土台・踏み台・ロイター板になりますように。
・これからも宮古のため、岩手のために若者たちが集い、泣き笑いながら進む素敵な場所が続くんだと思うと、とても嬉しく思います。お互いに頑張っていきたいです!

■ここだけ裏話
みやっこベース設立当初、活動をしていた当時の高校生は、今では20代半ばの社会人になりました。そのOBOGたちがキャンペーンにあたってイベント開催の協力や寄付をしてくれたことが感慨深かったです。また、イベント開催やメディア掲載などを通じて、アップデートしたみやっこベースを認知してもらう良い機会になったと感じています。

内閣府特命担当大臣表彰

(提供:内閣府)

■概要
11月、令和3年度「子供と家族・若者応援団表彰」(子供・若者育成支援部門)の【内閣府特命担当大臣表彰】を受賞しました。内閣府では、子ども・若者の健やかな成長に資することを目的に、企業や団体、個人を内閣総理大臣及び内閣府特命担当大臣から表彰しています。今回受賞することができたのは、日頃応援してくださる皆さまのおかげです。ご支援、協力してくださった全ての方々に感謝申し上げます。
https://www8.cao.go.jp/youth/ikusei/support/r03/index.html

■ここだけ裏話
今回岩手県から推薦してもらい、受賞することができました。また、表彰式終了後に選考委員の方から「みやっこベースのSNSをいつも見ていますよ」と声をかけてもらいました。このように宮古市外、県外にもみやっこベースの活動が徐々に認知されて嬉しく思います。

おわりに

いかがでしたか?
上記で紹介した他にも、小学生向けの「自由研究のためのワークショップ」や中小企業の経営改善に向けた人材確保を地域の経営支援機関でサポートする「地域中小企業人材確保支援等事業」なども開催しました。

特に、昨年度はマンスリーサポーター募集キャンペーンや、内閣府特命担当大臣表彰など、多くの皆さんに認知いただく機会があり、今後の可能性を広げることができた一年でした。

今年度はより事業展開できるように頑張っていきたいと思います!