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スタッフの専門性を高める「研究会」、はじめました!

こんにちは!みやっこベースの八島です。
今回は、みやっこベースで新たに始まった取り組み、「研究会」についてお届けします。


みやっこベースの研究会とは?

「研究会」とは社内勉強会のようなもの。スタッフが業務内で直面する課題等をテーマに研究し、学びを共有することで、スタッフの専門性を高めること、スタッフ間の共有知識を増やすことを目的としています。今月から毎月1回開催することになりました。

初回の5月27日は、インターン生中村さんと理事長早川さんが研究テーマを持ち寄りました。

研究会テーマ1 「あそびの効果について」

インターン生の中村さんは、「発達心理学」に興味を持ち、大学の授業も受けていたとのこと。中村さんが用意した関連する論文や本をみんなで読み、それぞれインプットした知識をシェアしました。

テーマ設定の理由
みやっこベースで「みやっこハウス出張」「ネイチャークラブ」「みやっこファーム」「みやっこタウン」などで小学生向けにプログラムを展開しているが、小学生に提供する"遊び”の質を上げたい!

ざっくりまとめ 

・非認知能力の獲得・向上は支援者からの働きかけによって意識づけすることで発展させることができる。(例:『いつ、どこで、何を、どのように頑張ったのか』を具体的に子どもに伝える)

(中山芳一, 2020)

・スポーツクラブの所属とGrit(やり抜く力)には関連がある。
・一方、他に絡んでいる可能性がある社会的背景などを考慮した、因果関係などは現時点では明らかになっていない。

(笹川スポーツ財団, 2017)


『児童期』の子どもの状態等を知ることができました!

研究会テーマ2 「自尊感情について」

理事長の早川さんは、「自尊感情(自己肯定感)」について。スタッフに「そもそもみなさんは自己肯定感が高いと思いますか?」と問いを投げかけながら、調べてきた知識をシェアしました。

テーマ設定の理由

諸外国と比べて日本の子どもたちは「自己肯定感が低い」ということを問題としているが、実際どうなの?

ざっくりまとめ

・自尊感情が高いひとほど抑うつや不安といったネガティブ情動が少なく、他者から受容されているという感覚を持つ。自尊感情が低い人には人生への満足の低下や摂食障害のリスクといった不適応的な特徴がある。

・自尊感情とは自己評価の感情である。
 自尊感情=成功 / 願望   ジェームス(James,W.)

・自尊感情には二つの側面がある。
 「とてもよい(very good)」・・・「成功」の拡大によって高まる
 「じゅうぶんよい(good enough)」・・・「願望」の縮小によって高まる

・向上心が強いために現状に満足していない状態を自己肯定感が低いとみなすのはおかしい。自分はまだまだだと自己嫌悪に陥るのは向上心があることの裏返しである。

・子どもたちを「成長していく存在」として認めること。結果だけでなく頑張り(プロセス)を認めてあげることが大切。

『非認知能力-概念・測定と教育の可能性-』(小塩真司編著) / 『自己肯定感という呪縛』(榎本博明著)
「子どもたちの自尊感情を高める関わり方」についてアイデアを出し合いました。

おわりに

参加したスタッフからは、「ゼミのようで面白かった」「業務に関わるテーマで勉強になった」と好評でした!

次回も、引き続きテーマを変えて実施予定です。
読者の皆さんのおすすめの本や記事などありましたら、ぜひ教えてください。
今後も私たちの学びをシェアしたいと考えておりますので、お楽しみに!