検事さん、特訓してください

てんやわんやの検察

裁判官が入って来る前

検事ご一行6名は着席していた

今日の証人に見せる資料について確認していた検事がいた

確認していた検事は、検察庁でも打ち合わせがあったであろうに、再度確認していたように思えた

証人に対して このように見せたらいい 

こういうふうに置いたらいい

ということを話していたようだった

検事のリーダーのような方は後ろに控えていたが、5人の検事は皆さんで談笑のような失笑のような感じを受けた

それそんなに聞く?ってことだもんね


裁判が始まり

証人に資料を示す時が来た

1枚 B 4サイズか A 3サイズの資料を証人に示す

証言台の横にある 裁判官、検事、弁護士の画面に映しだすための機材もあるが、証言台か機材の上に置くのか迷われていたようだった

機材の上に置くと証人は横を向いて見ないといけない

その資料をもとに質問を受けた場合は、横を向いたまま質問に答える形になるが、マイクは正面にしかない

証言台の方に置く方が良かったのであろう

もう一度証言台の方に資料を置いて

証人はそのまままっすぐの姿勢で見ることができ

質問に対して答える時には、正面を向いて答えるのでその方が良かったのだろう

そちらに変えていた

証人に1枚の資料を見せる時、5人の検事が

あーじゃない

こーじゃないというような話になっていた

同じような資料をあと2枚合計3枚

証人に見せたわけだが

たった3枚の資料を見せるだけで

5人の検事がわいわいしないといけないんだな

以前はもっとスムーズでしたけどね

誰か異動したらそんな感じなのかしらね

前は、資料を証人に見せる部分ですったもんだするようなことはなく

もう少しスムーズに出来ていたように思う

裁判前に資料の示し方を確認していた検事は

気が利かないのか

小回りが利かないのか

そんなことができないのかというような感じ

何度も何度も行ったり来たりするので、だんだんこちらも笑いが出てくる

この方はこういうことが苦手なんだな


その後

その日の証人の証拠調べが終わり

証人が退出して

示していた3枚の資料を証拠として裁判所に提出する時になった

その3枚が見当たらないのか

どこにいったのか?

何を言ってるのか?

わからなくなった検事は

たった3枚の書類を提出するまでに、時間がかかる

その3枚の書類を提出することくらいはわからないといけないであろうに

こう言っちゃなんだが

使えない検事

やる気がないわけでもない

検事として初めて公判に出てきたわけでもないだろうに

流れぐらいはわかるだろうに

打ち合わせもしてきただろうに

再度説明も受けていたのに

いざその場になると行動が出来ない

もたつく

もたつくところではないところでもたつく

資料整理できてるの検察?

傍聴人でもそれぐらいのことはできるので

言ってくれたら手伝えましたよ

しっかり者の書記官は証人に資料を示すところについては

途中から立ち上がって手伝っていた

証拠として提出する際には、書記官が検察側の机を探すわけにもいかないので

困ったような表情も見せていた

書記官立ち上がったが、検事が提出して初めてそれを受け取り

裁判官に渡すという流れなので

あのしっかり者の書記官はどうしたもんかと思っただろうね

結局、たった3枚の証拠書類を提出するのに手間取ったが、無事提出できましたよ

同僚検事でしっかりしてる人もいるから

なんでそれぐらいできないんだろう??

というふうに呆れた感じになっていたように思えたが・・・

私は呆れた

ご本人は分からなかっただろう

そういうことができない方なので

外すか

特訓するしかない

そういう方は持って生まれたものがあるように思う

ロールプレイをして何度もそれを練習させるしかない

そうすると覚えるだろう

当然これぐらいできるでしょ ということができない方であることは間違いない

皆さんそれぐらいできるでしょっ?ていう頭があるので

口でわいわいと説明するんだが

居残りして徹底して証人への資料の示し方

見せた資料をこのように保管しておいてください

クリアファイルに入れといてください

裁判の終盤にそれを裁判所に提出しますので・・とかね

細かく流れを説明して

体で覚えて

目でみて覚えてもらわないと

また同じ事ですね

呆れるレベルなんですけど

検事として仕事してもらわないといけないので特訓しかないですね


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