キャプテンバイソン

このところお笑いの賞レースが多すぎる。
先日のTHE SECONDの感想を書こうと「砂漠でラクダに逃げられて」のタイトルだけ書いて放置されている下書きがあった。
当時みんな言っていたしその件はもうよしとする。

ところでこの2週ほどのうちにまたUNDER5 AWARDとツギクル芸人グランプリがあったのでその感想を軽く。

この2年ぐらい先日のTHE SECONDまでかなり私の中で順当なところが数々の賞レースで優勝するようになっており、これまでにない感覚を受けていたがこの直近2つの賞レースでそれをさらに超えた、知らないところが優勝したみたいな段階になったと感じた。もちろん知らないことはないのだけど、
数年前まで次来ると思って推していた世代が実際に来る時代が来て、そして私はもう今の次来る世代のお笑いについていけなくなりつつある。
具体的には、UNDER5のBブロックは家族チャーハンだったし優勝はキャプテンバイソンだっただろさすがに、とか、ツギクルはエバースかせめてマルセイユだっただろ、とかいう話。


特記
・伝書鳩
噂に聞く組のネタをようやく初めて見ることができた。
もちろんすごかったし面白かったが「◯年目なのに〜」にとどまる感じがあるのが悲しい部分ではある。KOC決勝のゼンモンキーみたいな感じか。
イロモノみたいなことしろってわけじゃないけど、結成年があまりにも若いうちに正々堂々とネタの面白さを評価されるのは逆効果になるように気がする。
記憶という点ではにゃんこスターとかのほうが残るし、全然オリラジとかで若くして売れる実績ってあるし。

・マーティー
初めて見る組。普通に面白い。
数年前までならかなり好きなタイプのネタだったんだろうが、最近の漫才ってこんなんばっかなんかと思ってしまう。

・キャプテンバイソン
コントなのにニンが出るのがヤバすぎる。去年に続き。
これって演技力ってことになるのか?ていうか演技なのかあれ。面白いのはもちろん面白いとして、すごい。ただこれはなんかコントが面白いってことなのかどうなのかわからなくて、KOCに期待、と言っていいのかも良くわからん。手始めにABCとかをシレッと獲ってほしい。
ツギクルのときはたぶん一番ちゃんと伝えなきゃいけなかったはずのところでモゴッてしまったからそれが最後まで響いたのだろうなという感覚。

・ツンツクツン万博
こっちはツギクルの方が良かったように思える。ちゃっかり恵方巻きーゼントの芯を入れていたし。
UNDER5で野田クリが評価していた、初っ端からBGMかけるやつあれは仕組みが面白すぎる。

・例えば炎
しっかりネタを見たことがなく、タキノルイの名前とビジュアルの面白さしか知らなかったが相当面白いんかい。そしてこれに審査員表2票入るのがまた面白い。こんなのが勝ち上がってはいけない。もう1回見ようと思った数少ない組。

・マルセイユ
面白くて嬉しかったな特に1本目。
昔から好きではあったけど最近M-1でもゲームネタみたいなのが多くて悲しくなっていたところ、往年の漫才で助かった。すーぐそうやって言うやろも非常に好きなので、上京きっかけで改めて推し直してくれるのも助かる。個人的に好きの熱量がいつかのコマンダンテに似ているから少し怖い。今年正統派の漫才でM-1準決ぐらいまでなんとか上がってくれんかな。

・スタミナパン
としだのツッコミが相当光っている。ほんちー以前はコントぐらいしか見たことがなかったが、漫才も割と見た目とかキャラに頼りすぎずしっかり面白くてスゲーなと思う。

・素敵じゃないか
かなり良くて焦る。今年M-1準決堅そう。相当面白い。

・金澤TKCファクトリー
名前だけ聞いてて初めてネタ見たうちの1人。非常に非常に良かった。
ピン芸って評価のされどころが難しいやはり。

・エバース
上手すぎるな。ネタの題材も絶妙に上手いし構成も上手いし間も温度感も全部上手い。町田の町田って名前も良い。町田がもうちょっとデカいか佐々木がもうちょっと小さければなお良いのか?


以上

立て続けに賞レースがあったかと思うとまた来週にはABCがある。
賞レースが多すぎる。それぞれの目的が軽薄になりつつある気がする。次来そうな組、ということで落選対象になるならマルセイユ決勝に上げてやんなよと思ってしまうというか。まぁ本人たちからすれば露出の機会になるからいいのか。

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