R-1グランプリ2024

感想を書きます。

ここ数年運営のあり方が物議を醸し続けてきたR-1グランプリ、さすがに今年は演出等においてはM-1に並ぶクラスの賞レースになっていたのではないかと思う。

とりあえず個別の感想
・真輝志
きんめ鯛が解散してはや2年…私はワーキャーアンチなので当時からそんな知らなかったが、それでもその名前は聞き続けていた真輝志。
個人的にはどうもハマらない。黒帯が言ってた時計のネタを見てみたかった。
・ルシファー吉岡
1本目、野田クリスタルも言っていたがすごすぎた。完全に優勝したと思った。今回の全ネタの中で、ネタ1本の完成度だけを見たらダントツですごかったと思う。
2本目はその期待値に乗り切れず奮わない結果となってしまったのだろうか。ザコシのコメントにもあったようにルシファー吉岡は下ネタのイメージが非常に強いので、今回1本目マジで獲りにきてる仕上がりで恐ろしかったが、ノー下ネタ2本は間に合わんかったんだろうか。2本目のキラーワードであるはずの「じゃないんだよ」あれむちゃくちゃ面白いけど読めてしまうのがなんとも難しいところで、いっそキャンタマンクラッカーみたいなネタでブチ壊してほしかった部分もある。
でも順当にいって来年優勝するだろうな。
・街裏ぴんく
2本通しての完成度がとてつもない。
どちらも嘘漫談であるが、1本目の実在人物を題材にしたネタで自己紹介的なニン付けをして、2本目の冷静に聞いたらひとつも何言ってるかわからんネタを面白として聞かせることができていた。
「悦夫・越・嗚咽先生の椎間板が粉砕した音に元からエコーがかかっていたらしい」が本当なら大大大爆発するはずのバチクソ面白いポイントなのだろうが、さすがにお客さんもそこまではついていけていなかったようでそれはそれで面白かった。
・kento fukaya
ギミックも新しくて面白かった。でも陣内の指摘した、オチは人人よりトの人のほうが良かったのではというのもかなり的を射ている気もした。なだぎ武がYouTubeで述べていた感想もまさにで、畳み掛ける部分の情報量が多すぎたり触れない捨てのボケがあったり、お笑いキモオタはそういうのが大好きでSNSとかで本筋で触れられてないボケの部分とかを「俺は気づきました」みたいな感じでこれみよがしにあげるんだろうけど、要はこれは大衆向けではなかったのかもしれないと感じた。
・寺田寛明
準決で暗澹たる思いが爆発したらしいのはわからんでもないが、ネタ構成的に全部が暗澹たる思いのためのフリみたいになってしまってもったいなくないか？と思って全体的に少しよくわからなかった。もう1回ネタ見直すか。
・サツマカワRPG
SASUKEのファイナルステージみたいな音はコンテンツとして面白すぎる。そしてハガキ職人がおもんないのも彼だからできる切り口だなあと思う、まぁちょっと最近イキり素人イジりはもうオーソドックスと化しているので新鮮味がないとも取れるか。
決勝の決勝、吉住じゃなくてサツマカワRPGでよかったのではと感じる。
・吉住
1本目本当に3位か？そんで2本目も本当に2票入ったのか。終始ここはなんともわからんかった。個人的な吉住に対する期待が高すぎたのだろうか。
1本目一部世間でなんか着眼点に賛否あるらしいがこれしきで批判はアホの意見。ただその上で、やっぱあんま何がそこまで面白いのかがわからなかった。
・トンツカタンお抹茶
これに97〜98点つける審査員が1人もいなかったところは現審査員人選の惜しいところだなと思う。審査員に関しては後述するが、全員お抹茶のネタが一番笑ったでしょ。
・どくさいスイッチ企画
スゲー。お笑いにおいて昨今は「アマチュアだから」は特に関係なくなっていると思うし、審査員もそのあたり気にせずしっかりと審査していたのは良かった。
決勝進出で初めて知ってからいくつかネタ動画を見たが、R-1向きのネタをたくさん持っている印象を得た。とはいえさすがに決勝常連とかにはならんだろうな。

その他の感想
審査員がもうちょっとだけパンチ足りない気がする。具体的には陣内かバカリズムを降ろしていい。バカリズムとなだぎ武を交代とかかなと思いつつ、それはそれでまた微妙に足りない感じもしますよね。
フリップですごい人を1人置いた方がいいと思うがそのポストはバカリズムではないのだよな。そして普通にバカリズムは審査員に向いてない。フリップですごい人っていないのかもしかして。粗品か。
あと友近とかもいていいはずなのにな、友近はザコシと被る扱いになるのか。

今回トンツカタンお抹茶のネタに98点をつける役がいたとするなら小籔だったかと思うが、お抹茶は誰かが98点をつけた上でちゃんと最下位になる必要があるので、そう考えるとあの場で誰も迂闊に高得点つけれないのももちろんであるし、それは人数が少なくて1人あたりの採点の重みが結構でかいからだと思う。難しい。KOCの現審査員がいかにすごいバランスかがわかる。