短編小説「銃声のあとに」
ハルキは、朝から心が重かった。
昨日も結局学校を休んでしまい、家の中でうつうつとしていた。
親からは厳しい言葉が浴びせられ、渋々学校に行くことに決めた。
玄関を出ると、秋の冷たい風が彼の頬を撫で、少しだけ彼の憂鬱を和らげたが、それでも足取りは重い。
学校が嫌いだ。
教室に行けば、Kたちにいじめられるのは目に見えている。
それでも、逃げられない現実が彼を苛む。
学校に着くと、授業はすでに始まっていた。
下駄箱の前で靴を履き替えようと扉を開くと、ハルキは驚いた。
銀色に輝くリボ