志望校(高校)をどう選んでいけば良いのか
高校選択の話題です。志望校をどう選ぶ(決める)かです。
大事なのは
自分の高校時代をどんな仲間の中でおくりたいか
どんな集団の中に自分を置きたいか
といった観点です。
ということは、高校というのがどういう流れの中で生徒が集ってくるのかをしっかりと考える必要があります。それぞれの高校に通ってくる生徒の流れを作っている要素はつぎのふたつです。
1 高校の立地
2 高校の偏差値レベル
公立高校(県立・市立)高校は、やはり「どこにその高校があるか」の立地が、そこに集う生徒たちの流れを決める大きな要素になります。
たとえば、ターミナル駅の近くにある高校には、広く鉄道沿いに住む生徒が通って来ます。逆に、鉄道の駅から離れた場所にある高校には、自転車などで通える範囲からの生徒が多く集まります。Miyajukuの近くにある大和高校は、横浜市や川崎市の中学生がたくさん通って来ます。大和西高校や湘南台高校なども、地下鉄などを使って通学する生徒たちが多くなります。
中学は徒歩圏内の決められた学区内の小学生が同一の中学に進学します。神奈川県の場合は、高校は全県1学区ですから、ある程度は流動的に近くや遠くの高校を自由に選択できますが、それでも、通いやすい地元の高校を選択する生徒が多いことは間違いありません。
大和西高校なのか元石川高校なのか麻溝台高校なのか。同じような偏差値帯でも立地で学校の雰囲気が決まってくるということです。つまり、どんな雰囲気の地域にその高校が立地しているのかということは、その高校に通ってくる生徒たちの様子を決める大きな要素になるわけです。そうした観点から「高校の立地」をしっかりとみて志望校を決める判断のひとつとしましょう。
もうひとつ、その高校の偏差値帯です。これもその高校に集う生徒たちの流れを決める大きな要素です。湘南高校や横浜翠嵐高校などの進学重点校は、全県の中学か成績上位の生徒たちが集まってきます。これは大和高校や川和高校などの進学重点エントリー校でも同じです。
しかも、神奈川県の高校入試の仕組みから、これらの高校に進んでくる生徒たちは、音楽や体育などの技能教科も出来る生徒たちです。部活動でも中学ではキャプテンであったり、中心選手であったりする生徒が多いです。そんな学力も高く、リーダーシップもあり、運動や音楽もできる生徒たちが集まってくると考えて良いでしょう。
中学生はちょっと考えてみてください。自分のまわりで、あいつすごいなって友だちはいるでしょ。そんな子たちがいろんな中学にいて、その子たちばかりが集まってくる高校を想像してみてください。それが、進学重点校です。同じように、クラスの中の「この層」と同じような子たちが集まると△△高校ができあがるな、などと頭の中で思い描いてみましょう。
さて、自分はどんな高校のどこに身をおきたいか。
そうなんです。高校選択ってそういうことなんです。そして、こっちに身をおきたいけど今の自分の成績ではちょっと厳しいな、と思うのならばここから努力をしましょう。高校3年間をどこのステージで送りたいか。そうした観点から高校選びをしてみましょう。