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#002:給油していて思う

本日は秋分の日
夏が過ぎて、すっかり秋めいてきた今日この頃。

秋分」とは、二十四節気でいうところの16番目の節気で、この日は一般的に昼と夜の長さが同じとされる。でも、実際は昼の方が長い。

しかし、きっと多くの人にとってそれはどうでも良いことだろう。

とはいえ、日本列島の南の海上で台風15号が発生したようで、週末は雨模様。先週の台風14号といい、確実に連休を狙い撃ちしてきているあたり、台風にも感情があるのかと思ってしまう。

▲2022年9月23日現在の天気図

日本人の野郎に一泡吹かしてやんよ!

とでも言いたげだ。それにしても、台風15号と16号は真反対の方向に進んでいる。きっと仲が悪いのだろう。そうに違いない。

日本列島に秋の訪れはもう少し先のようだ。

晴れ渡る青空の下、仕事なんてほっぽり出してどこか遠くへドライブにでも行きたいところ。行き先は、やはし海が良い。

とはいいつつ、紅葉も捨てがたい(すぐ前言撤回するマン)。

■ガソリンより高い水

最近、給油してて思う。

ガソリンってペットボトルの水より安いよね?

ガソリンは1リットル単位で給油するのであって、現在の値段はだいたい160円。方や、ペットボトルで水を買えば、500mlで110円。つまり1リットルで220円もする。

水の値段 > ガソリンの値段

わが国は上下水道が整備されているから、蛇口をひねりさえすれば水が出てくる。そしてそれを何も問題なく飲める。美味い。

しかし、水をペットボトルで買う人もいる。

「水道水の水ってぇ~、なんか微妙じゃ~ん?」

とか言いながら。
言っていないかもしれないけど。

わたくしには滑稽にしか見えない。きっと生活必需品よりも嗜好品を優先させちゃうような人なのだろうとしか思えない。

「ガソリンの値段が高い!」と声高に叫んでいる人に限って、ペットボトルで水を買ってはいないだろうか?

物事を感情でしか判断できず、「脱原発!」と安易に叫んでいる人に限って、家では電化製品がフル稼働していそうな、まるでそんな状態。

経済を殺せば、人が死ぬ。

それを知ってか知らずしてか、涼しい顔で今日も「脱原発」の御旗を掲げて町を練り歩いているのだろう。懐中電灯持って。

人って、そんなに完璧な生き物かな?
むしろ、横着な生き物じゃないかとさえ思う。

■人は横着な生き物

理想と現実をどこで折り合いを付けるか、人間の感情はこれでコントロールされるのだけど、それができない人がいる。

圧倒的な現実を受け容れてこそ、理想を語ることができる。現実を直視することから逃げていると、理想に近づけない。

かれこれ14回も訪れたパラオ共和国では水道水が飲めない(とはいうけれど、煮沸すれば普通に飲める)。だから、基本的にペットボトルを買うことで飲み水を確保する。

蛇口からカルピスが出てくれば良いのに♪

なんて冗談は、蛇口から出てくる水が飲める環境下だからこそ言えるのだろうと思う。

わが国って、本当に豊かな国。

Q.「生きる」ってどういうこと?
A.人は、「生きるため」に生きているんだ! 貴様、そんなことも分からないのか!

いやいや、それは途上国の話でしょう。

我々、先進国の人々は、「自らの人生を幸せにするため」に生きているのだから。だって、「明日も生きていることを前提」に生きているのだから。

それでも、突然地面が揺れて明日も繋がっているはずの命が途切れてしまうことだってある。

それが日本という国だ。
だから、先人たちが知恵と勇気を振り絞って、汗水鼻水垂らし、そして血を吹き出しながら後世の人たちのために何かを残してきた。

■インフラは「すべての日本人」のもの

先人たちが作ってくれたインフラのおかげで、我々は生きている。
それは、我々が作ったインフラを使って後世の人たちが生活をするということでもあるはずだ。

だから、公共事業などにかかる費用を、我々の世代だけで賄うというのは間違っている。

次世代にツケを回すな!

これがいかにおかしな論理なのか考えればわかるのだが、偏差値の高い大学を出た人たちがそれを理解できないというのだから、いったいこの国の教育はどうなっているのだ、といっても何も変わらない。

仕事で結果を出せるかどうかは、学歴とは全く関係ない。

学校、道路、河川の堤防、港湾施設など、こうした公共物は、すべての日本人のものなのであって、「すべての日本人」には、先人たちも、後世の人たちも含まれるのだ。

この日本列島で生きることを選択した人たち、すべてを指していうのだ。

そう思うと、自然と感謝の気持ちがわいてくるではありませんか。

当たり前と思えば、人は感謝しなくなる。だからこそ、国語的にそんなことはないけど、「当たり前」と「感謝」は対義語なのだろうなと思う。


わが国って、本当に豊かな国だ。


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