10.8Vバッテリー工具のすすめ|軽くて経済的| #DIYとか工作とか
ありとあらゆる工具を使いまくる展示技術者の宮路です。みなさんはバッテリー工具を買う時に何を意識して買っていますか?高いですよね?どれを選んで良いかわかりませんよね?このマガジンでは、趣味用からセミプロレベルの創作活動をする人へおすすめの道具や材料を紹介していきます。
充電工具の電圧について
色々なメーカーが色々な商品をだしていますが、今回はマキタが販売している10.8Vの充電式工具について書いていきます。理由として、10.8Vに関してはマキタ製品が一番種類が多く2020年現在では他のブランドは比較しづらい状況だからです。
10.8V(ボルト)とはバッテリーの電圧をあらわしていて、単純な話で数字が大きいほどパワーが強いです。しかし、パワーが強いからといってお勧めかというと、そうも単純ではないのです。
充電式電動工具を選ぶさいに、10.8Vと18Vなど電圧の大きさがとても重要な要素です。なぜなら、18Vの工具に10.8Vの電池を使う事はでなきないからです。バッテリーの形そのものが違うんですね。上が10.8Vで下が18Vです。画像で見ると似てますが大きさが全然違いますよ!(お値段……
ちなみに、マキタ18V使用の製品は現在283モデルもあります。18Vを二つ使って36V使用にする製品は52モデルですね。40Vの製品もありますがハイエンドなので今回は触れないことにします。また14.4Vも深くは説明しませんが買うメリットがあまりないので触れないことにします。
(上下の画像はマキタさんのカタログよりお借りしました。マキタさんの公式ページはこちら→ https://www.makita.co.jp/index.html 商品の詳細は製品情報>>リチウムイオンシリーズ とクリックしていくとみやすいと思います。)
10.8Vの製品はというと約100モデル。18Vに比べると少ないですが十分すぎるほどあります。趣味からセミプロまでなら10.8Vの工具と、加えてAC機(家庭用コンセントから電源をとって使用する工具)を併用しながら趣味や活動することをお勧めします。それは何故なのか?メリットから説明していきますね。
10.8Vのメリット
「安さ」について
上の二つの商品を比べてみましょう。下の商品の方が15000円以上お高いですね。ケースが付いているという違いがあるのですが、18V製品は何故かケースと抱き合わせで高い値段で売られてることが良くあります。僕はこのケースに15000円払いたいとは思えないんですよね。
実際のところ10.8V製品の本体のみの価格と18V製品の本体のみの価格はそれほど価格差はありません。しかし、謎のケース抱き合わせ販売の他にもバッテリーや充電器の価格差を考えると10.8Vのほうが安く買い物をすることができます。
いやいや18Vのがスペックが高いじゃないか!というご意見もあると思います。ごもっともです。ですが今回はハイエンドを使用するプロにお勧めの工具でなくビギナーからセミプロまでにおすすめの工具という視点で説明しています。
そう考えると、少しでも安く適したスペックの物を買える10.8Vのほうが選びやすさがあることは間違いありません。
「軽くて小さい」について
上の商品はマルチツールというとても便利な工具なのですが、10.8vと18vで重さが1kgほど違います。また振動で物を削っていくのですが、上記二つにおいて振動数に違いはありません(粘り強さは違います)。同じような道具の重さが1kg違うって結構な違いだと思うのです。
もちろんサイズ感も小さく握りやすくなっています。画像からも持ち手の細さが伺えますね。重い工具を使い慣れてないビギナーや女性の方にはとても嬉しいメリットだと思います。
さらに重さを気にされる方はバッテリーも小さく軽いものにするとよいと思います。ですが、小さいバッテリーは電池切れしやすいので3~4個持ってるといいかもですね。
最初に買うべき道具
まずはインパクトドライバー。これ以外ありえません。セットで買ってください。なぜこの商品を最初に買って欲しいか。それはバッテリー容量が選べるからです。上の商品が4Ahのバッテリーが2つついているものです。
上のほうの4AhセットのURLからamazonに飛んでから1.5Ahの電池2つと充電器がついたセットも偉ぶことができます。とくに重さや小ささにこだわりたい人や、他の製品で4.0Ahを買って両方2個づつ欲しい方は1.5Ahの物を選ぶのもありだと思います!
(バッテリー容量とは文字通り電気が入ってる量が違います。Ah:アンペアアワーという単位が使われ数字が大きい方が量が多いです。わかりにくかったら水だと思って単位をリットルと置き換えて考えてみてください。)
下の充電器は単品で買う必要性は全くありませんが値段の参考までにリンクを貼ります。
インパクトドライバー10.8V-4.0Ah 2個 充電器ケースつきのお値段は28900円です。10.8V-4.0Ahのバッテリーのお値段は9680円です。充電器のお値段は5300円です。それではインパクト本体のお値段はいくらでしょうか?
28900-9680x2-5300=4240円!!(本体とケース)
ケースの値段がわかりませんが本体自体は4240円よりも安く買えるということがわかります。セットの値段設定すごいですね。毎回セットでかってメルカリなどで充電器やバッテリーを売るのもありかもですね。
ちなみに1.5Ahのバッテリーを買った場合も計算してみましょう。セット価格が24690円。バッテリーが5520円ですので以下のようになります。
23690-5520x2-5300=8350円(本体とケース)
小ささを求めるほうがお値段が上がるんですね。しかし出費としては抑えられますし、小さいほうが自分にあっているのなら小さい方を買うべきです。
次に買うべきはこちらのドリルドライバーですね。ドリルドライバーはインパクトがあればいらないんじゃないか?と言う人もいますが、絶対に必要です。というか必要じゃなければ販売してません。
インパクトドライバーとドリルドライバーは一家に一台あっても良いかもと言えるほどの工具です。その場合も買うなら今回紹介している2機種をおすすめします!
ドリルドライバーの必要性については別記事を書いてみようと思います。この2つを買ったあとはジグソーやマルチツール、タッカーなど自分の作業に合わせて買っていくとよいと思います。のちのち18vにクラスアップを考えている人はあまり買い過ぎずにAC100Vの工具の選択技に多く取り入れるとクラスチェンジしやすいです。
10.8vのデメリット、弱い
10.8Vのデメリットは弱い以外は実はあまり無いと思います。種類が少ないという意見もあると思いますがAC機を併用すれば苦になりません。
しかも、パワーの無さをアイデアで乗り越えることは案外可能です。プロの職人さんには力不足でもビギナーには弱いことはメリットである場合もあります(怪我をしにくいなど)。
おすすめできない10.8V工具
丸ノコやハンマードリル、クリーナーなどの掃除機類はあまりお勧めできません。何故なら弱いから汎用性が凄くせまいです。正直に言うと丸ノコとハンマードリルは18V機種でも弱いです。どうしても野外など電源のない所で使う人意外はAC機のが無難です。
加えて、18Vにクラスアップを視野にいれているユーザーは10.8V専用のラジオやライト類なんかもやめておいた方が無難です。AC機か10.8~18V全てのバッテリが使える製品などを選ぶことをお勧めします。10.8Vのラジオ、ちょっとカッコいいんですけどね。
デメリットをどう克服してくか?
本当にパワーのいる工具はAC100Vの家庭用電源を使う物を買いましょう。165mmの丸ノコなどは18Vでもパワーが足りません。AC機のがバッテリー機より安い場合も多いですし、やはり安定感があります。
加えて、大きな穴を開けなくても良い加工方法に変更する。ホームセンターである程度切ってもらう。などプロセスにアイデアを加えることで案外クリアできることも多いです。
10.8vは18v移行したあとも使い勝手よいです。
最後に、ここまでおすすめしても18V製品と迷っているビギナーの人に買う勇気のでる情報を。10.8Vの工具は18Vにクラスアップした後でも十分に役立ちます。僕はメインの工具は18Vですが、現場によっては10.8V工具だけで終わらせることも多くあります。とっても荷物が軽くなります。
入門用だった10.8Vが18Vユーザーになるとちょっと荷物を軽くするための贅沢品のような存在になります。また、マキタ製品の18Vにクラスアップする場合は18Vと10.8Vの両方が充電できる充電器も存在します。
なのでクラスアップしたあとも意外とゴチャゴチャせずに使用を続けることができるんですよね。
それでは、使いやすい工具を安く手に入れて創作活動を楽しんでください!
サポートされると、自分も他の人をサポートしてみようかな?という気になります。また、自分の文章の価値を感じれてとても嬉しい気持ちになります。