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あの1日が長かったのに短くなった瞬間

早速だが、質問したい。

・大学生の時に過ごした4年間
・社会人になって過ごした4年間

あなたにとってどちらが「早く感じた」4年間だっただろうか?

答えは人それぞれだと思うが、僕個人的には
「社会人になって過ごした4年間」の方が圧倒的に早く感じた。


同じ4年間なのに、なぜ時間の体感スピードに差があるのか?

この問いに関して、入院中に僕は、とあることに気づいた。

同じ時間なのになぜ体感スピードが違うのか?


大学生と社会人という分け方を敢えてしたわけだが、

別にこれが、3歳の時に過ごした1年間と18歳の時に過ごした1年間にも体感するスピードは全く違ってくると思う。

この事に対して、高校の同級生がとあるヒントをくれた。

3歳の時に過ごした1年間は1/3(3歳生きたうちの1年)であり、
18歳の時に過ごした1年間は1/18(18歳生きたうちの1年)であると言うこと。

「同じ一年でも、歳を重ねていく毎に分母も増えていくので、同じ1年でも感じるスピードがどんどん短くなっていく。」

そう言われたことがあった。

その時の僕は、
「なるほど!!」
って思ったし、今でもほぼほぼ納得のいく考え方だと思っている。

しかし、その理論でいけば
1日単位で見た時に、毎日過ごす時間の体感も短くなっているはずだ。

ただ実際には、

「今日1日とても早く感じた〜」

って思う日もあれば、

「今日1日がほんと長かった・・・」
と思う日もある。

楽しいか楽しくないか、苦しいか苦しくないかでもその日の1日が長く感じたり短く感じたりするのかもしれないが….

治療している毎日がとても長かった

さて、入院して治療していた日々を思い返し見ると、

「今日1日終わるのもあっという間だったな!」
なんて日はほとんどなかった。

むしろ、
「早くこの治療終わらないかな?」
「白血球早く回復してくれ・・・」
「退院日が待ち遠しくて仕方がない」

なんて思うほど、一分一秒がとても長く感じた。

先ほど言った
「歳を重ねていく毎に感じる時間の体感スピードが短くなっていく」
理論とは全く真逆のことが起きている。

そんなある日のこと。

一時退院中に遊びにきていた友人とご飯に行く機会があったのだが、

友人たちは決まって、
「入院中の治療ってどうだった?病院はやることないから暇じゃない?」

みたいな質問を投げかけられることが多かった。

そこで改めて入院期間の出来事を振り返ってみると、

「1日1日が長かったなぁ」と感じたあの日々が、

「あれ?なんやかんやあっという間だった!?」

という感情が僕の中で生まれていたのだ。

とても不思議な感覚に襲われていた。

そして、

めちゃくちゃ大袈裟に、偉そうに言ってしまうと、
僕はこの時に
「充実した人生を歩むためのヒント」
を自分の中で見つけたような気がしていた。

充実した人生を歩むためのヒントとは?

病院での1日1日は長かったのに、振り返ってみるとあっという間に感じたのは、それは

変わりない日々を過ごしていたからだった思う。

入院生活中、
昨日も今日も明日も1週間後もほぼ同じような時間を過ごしていた。

入院中のとある1日の過ごし方に「A」という名前をつけたなら、
入院中の1ヶ月の思い出はほとんどが「A」と言っても過言ではない。

もし同じ1ヶ月という期間で、

  • 前から気になっている家の近くの飲み屋に1人で行った

  • 友達と一緒に弾丸旅行を楽しんだ。

  • 仕事の疲れを癒そうとサウナや温泉でゆっくりした

  • 大事な仕事でミスしてしまい、上司に怒られた

  • そんな上司にその仕事終わりに居酒屋で慰められた

  • 気になっている子とデートをして緊張した

  • でもその子に告白したらOKがもらえて付き合えた

などなど、たくさんの思い出が「B〜Z」まであれば、
その1ヶ月を振り返った時に

「あの1ヶ月は充実していて楽しかったなぁ」
ってなるに違いない。

そのことから、充実した人生を送りたいのであれば、

「同じような日々はなるべく過ごさずたくさんの経験・体験をする」

これが大切なのでは?と僕は思った。


そしたらここで、最初の問いに戻りたい。

・大学生の時に過ごした4年間
・社会人になって過ごした4年間

思い出を振り返ったときにやはり大学4年間の方がたくさんの経験をした。
だから振り返ってみれば社会人の4年間と比べて長く感じている。

一方で社会人になってからは、
月曜日から金曜日までほぼ同じような過ごし方をする。

しかも1日単位で見るととてつもなく長い。

でも、振り返った時に
「今月仕事しかしてないな」「案外あっという間だったな」
って思うことが多い。

「年齢分の1年」だから大人になればなるほど短く感じるということもあるかもしれないが、
もしかしたら「これまで経験したことなかった新たな体験の出会いや思い出の数々」でも決まるような気がしてくる。

退屈でその日がとても長く感じるのに振り返ってみると一瞬になる1日と。
刺激的でその日はとても短く感じるのに振り返ったらたくさんの思い出が出てくる1日と。

充実していると言えるのはやはり後者の方だと思う。


歳をとっても、まだまだ僕らには体験してない未知なる世界がある。

それを生きているうちはたくさん体験したいし、
今の病気を治したら絶対に叶えたい!

と思いながら、今僕はこうして病室のベットからnoteを書き上げた。

あとがき

子供の頃、

  • 運動会

  • 遠足

  • 課外授業

  • 社会科見学

  • 修学旅行

などなど、楽しみがある前日の夜はなかなか眠れなかった。
それどころか、そのイベントのある週は楽しみすぎてその日が来るのが遅く感じた。

それは社会人になっても変わらない。

その事について、とある番組で島田紳助が

「楽しみを後にたくさん作っていたら錯覚だけど時間を遅らせることができんねん」

そんな事を言っていた。

今回の入院生活で気づいたことを組み合わせてみたら、
「楽しみは常々作った方がいい!」
って本当に思う。

だって、楽しみを作っておけば、

  • その日が来るまで楽しみすぎる(時間を遅らせることができる)

  • その楽しみの最中はやっぱ楽しい(その時間を楽しむことができる)

  • 振り返るといい思い出になっている(その時間が"長い人生"の要素となっている)

ということになる。

楽しみがなければその逆だ。

  • いつの間に時間が過ぎ去る

  • でもその日、その時間はとてつもなく長く感じる

  • 振り返った時に思い出がない("あっという間の人生"の要素となっている)

さぁもっと予定を入れて楽しみを埋め込もう!

あなたの人生を充実させるのは、あなたが好きなことややってみたいこと、ワクワクすること、未知なる体験・経験だ。

過去を振り返ったときに
「あの時の自分は何していたんだろう」と虚無感に襲われないように。。。



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