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「明日死ぬと思って生きろ」に裏切られたあの日

僕の名前はみやっち。もちろんペンネーム。

今僕は都内の病院からこのnoteをはじめて書いている。

なぜ病院にいるか?
僕は現在急性リンパ性白血病という血液のがんを患っており、
その治療のため、2021年9月からずっと治療を続けている。

自己紹介はそれくらいにしておく。

これを読んでいるあなたはこんな言葉を聞いたことないだろうか?

明日死ぬと思って生きろ!

僕もこの言葉が好きだった。
そう、好き「だった」。

この考え方はおそらくだが、マハトマ・ガンディーの名言で、

Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever
”明日死ぬと思って生きなさい 永遠に生きると思って学びなさい”

この名言に引っ張られた考え方だと思う。
そして、僕もこの言葉が大好きだった。

「明日死ぬかもしれない」と思った

冒頭で伝えたが、僕は急性リンパ性白血病を患っている。

その病気が診断されたのは、2021年9月16日。

診断される1ヶ月前から、急に熱が出てきたり、めまいで倒れたりと体に異変が起きていた。

そして、診断された翌日から、抗がん剤治療を受けてがんと闘っていた。

少しだけ抗がん剤治療を受けてみての体感というか、感想を述べると、

「終わりの見えない二日酔い」
といった表現が僕の中ではしっくりくる。

(二日酔いになったことがない方がいたら申し訳ない)

薬の影響とわかっているのに、
例えば魚料理を食べて吐いたら、
もうしばらくは魚料理が喉を通らないという現象が起きていた。

二日酔いの状態だと、アルコールを見るだけでも吐き気がするのと一緒。

半日ほどで治る二日酔いが1週間以上続くようなそんなイメージ。

二日酔いの苦しさであれば、まだ
「明日死ぬかもしれない」
なんて思わない。

僕をさらに待ち受けていたのは、
超強力抗がん剤を使った時の副作用だ。

記憶が曖昧だが、その時の症状は、

  • 2〜3日ほど丸々記憶がない(1週間はぼんやりしている)

  • 急性腎不全のため人工透析を行なった

  • トイレやお風呂に入る体力すらない(体起こせない)

などなど。
流石にあの時は、

「あ、俺もうすぐ死ぬのかな?」
って本気で思った(記憶が曖昧だったから尚更)

このまま目を瞑ったら、
もう起きないんだろうなぁ
なんて恐怖すら覚えた程だ。

そんな生死を彷徨っていたとき、

「明日死ぬと思って生きなさい 永遠に生きると思って学びなさい」

この言葉が僕に響いたかというと、
全く響かなかった。。。

そもそもこの言葉の解釈って人それぞれだと思うが、
僕なりにこの言葉の本質を噛み砕くと、

  • 1日1日を無駄にするな

  • 人は学ぼうと思えば一生学べる

そういう意味が込められているんだろうなぁと思っていたし、実際そう思って病気になる前は過ごしていた。

ただ、実際に「明日死ぬかもしれない」という状況を目の当たりにした時の自分は、

「明日死ぬかもしれないからもう頑張らなくていいや」

これが僕の本音だった。。。

「明日死ぬと思って今日を生きる」のではなく・・・


その後治療が順調に進んで、
「安心して眠れるようになった」時から僕は

「明日も明後日もきっとやってくる!」という希望が持てるようになった。

その時、ふとこう思った。

「明日死ぬと思って今日を頑張って生きることは僕にはできなかった。でも逆に明日も明後日も1週間後も死ぬつもりはない(生きる希望がある)から今日1日をコツコツと頑張って生きることができる」

明日死ぬと思って今日という1日を頑張る必要は絶対にない。むしろ死ぬとわかったら思いっきり羽を伸ばしてサボりたい。

でも明日も明後日も、今後も続く未来を生きる予定であれば、何か目標に向けてコツコツと頑張り続ける方が生きる本質ではないかと個人的には思う。

たった1日頑張って手に入れられるものほど簡単なものは、人生最後の日にわざわざやろうとも思わないだろうし。

あとがき

こんな感じで、白血病を通して自分の中でパラダイムシフト(価値観が変わる)が起きたことを言語化して発信していきたい。

一個人としての、感想であり、思想であり、哲学的なものだとわかっているので、

「これが正解だ!」

なんて押し付けることもなければ、

「お前は絶対にこうすべき」
などの反論も受け付ける予定はない。
(文章の書き方や読みづらさなどのご指摘はもちろん受け付けます!)

「この考え方面白い」
「もっとこの人を世間に知らせたい」

なんて思ってくれれば拡散など宣伝してくれたら、僕もnoteを書く原動力につながります。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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