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SUBARU ff-1 レストアプロジェクト

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50年前、宮城スバルが試作した車が、現在のスバルのAWDシステムの原点となったことは皆さまご存知でしょうか? 今回弊社の歴史を振り返る為、その原点ともいえる車両を1年がかりでレス…
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SUBARU ff-1 レストアプロジェクト 第10回

こんにちは。宮城スバル本社です。 前回に引き続きff-1の鈑金作業の模様をお届けします。 後席や荷室周辺の錆取り・乖離がある程度進んだので、今度は外装を中心に作業を行います。 前回の作業で、車内の錆は広く進行し、一部は腐りかけていることが判明しました。長年風雨に晒された外装も、見えない箇所では錆が深く浸食しているはずです。 新車同然の状態に戻す目標の元、恐る恐るピラーパネルやカウルトップを取り外し、内部を点検すると、予想通り錆が広く浸食していました… 当然錆を残したままに

SUBARU ff-1 レストアプロジェクト始まる

こんにちは。宮城スバル本社です。 突然ですが、50年前に宮城スバルが試作した車が、現在のスバルのAWDシステムの原点となったことは皆さまご存知でしょうか? 話は1970年に東北電力が弊社に乗用4WDバンを制作依頼したことから始まります。 当時東北電力は雪深い山間部にある送電線の保守点検に、ジープなどのミリタリー系幌付4WDを積雪時期に使用しておりました。そこで、隙間風が入らず暖房がよく効き、乗り心地がよく、静粛性に優れ、軽量で燃費に優れた一年中使用できる乗用車ベースの4WD