コードギアス 復活のルルーシュの感想(ネタバレあり)

公開してから数日ようやく観に行くことができました!さすがに平日だし空いてるかな?と思ったけどさすがコードギアス…結構な割合で席が埋まってた。


今回は存在を失ったルルーシュが復活するまでの話かと思ったら案外あっさり生きてるのが観客にもバレバレであんなに予告でもクレジット秘密にしてたのに?笑って思ったからあっけなかったけど、そりゃそうだ、だってコードギアスだもんなぁって思いました。もしかしたら観に行った人のほとんどは?ルルーシュが生きていてまた上手いことなんやかんや騙くらかして復活してみんなを混乱させながらも自分の意志を貫く話を期待してなる見に行ったのかなぁって思ったと思うんですけど、わたしもその1人なんですけど、まぁー冒頭わずか十分くらいで裏切られましたねwそれどころかルルーシュ精神幼児化廃人化しちゃってるしC.C.がもう完全にママ。2歳児とママ。アニメの最初のC.C.をみてたら「こんな甲斐甲斐しく世話できたんだ…」って思ったけど、後々出てくるC.C.がルルーシュを復活(させた)理由からして自分のエゴを通すためにせざるを得ないって言う気持ちもわかるけど、あれは嫌々とか罪滅ぼしでお世話してたのとは違って慈愛に満ちてたなぁと私は思いました。ママーーーー!!正直バブルルとママツーの組み合わせめちゃくちゃ好きです!はい!好きです!!!
あの、扇と記憶失ったヴィレッタの関係性も!じつはすごく好き!!
一過性の限定的な依存関係とかめちゃくちゃ性癖です!!!!(聞いてない)
話は脱線したけど、そこがもしかしたら「ルルーシュ 別人」のサジェストが出てくるほどの賛否両論の意見になったと思うんですけど、でも記憶を失ったルルーシュがギアスを取り戻して破茶滅茶やる話はもうすでに過去にやってるし別にこれはこれでいいんじゃないのと思いました。私は。何度も同じ展開やったらやったで文句言う人は出てくるでしょうしお約束パターンが大好きな人ならまだしもですけど、完全に別物って言っちゃってますし、割り切って見るか見ないかだと思うんですけどね。
まぁ、C世界に行ってからいつのまにかルルーシュ戻ってきたのには「おい」とは思ったけどあれはルルーシュの感情や心情を描いている映画でなくてルルーシュというひとりの人間を客観的にみた話だからこそ、あのシーンでいきなり出てきたんだと思うんですよ。だからいきなりルルーシュが出てきたときに「あれからどうやって正気に戻ったの?」とは思うけどそこはもう第三者目線で見るしかない。アニメ版はルルーシュの感情の変化とか思惑とかが観ているこっちにもわかるからこそ悪逆皇帝と言われてあの最期を遂げたルルーシュを何年も経った今でも好きでいたんだと思うけど、思い返してみればこの復活のルルーシュという映画、ルルーシュの感情の変化を一切描いてないんですよね。わかるのはナナリーのことが一番に大事だっていうことだけ。そのためにはなんだってしちゃうブラコンだっていうこと。そこはアニメからなんも変わってないんだと思うんだけど、それってカレンや扇や黒の騎士団たちがみてきたルルーシュそのものじゃないかと。映画のルルーシュを受け入れられない人にとっては心情の変化が描かれていないがために自分と納得のいくルルーシュ像じゃないと思ってるのかなあって思ったけど、そこの違和感はカレンがもうすでに代弁してくれてるんだよね。
あとC.C.が「明日またふつうに会えるとは限らない」みたいなこと言ってたと思うんだけど、あれって結局観客に対しても次また当たり前にその存在が変わらずにそこに居てくれるとは限らないみたいな意味にもとれませんかね?
人は変わっていく。明日もまた続いていく。そこになんらかの変化はつきものだしそれが良いか悪いかは歴史が決めるってことで(扇が言ってたセリフからちょっと拝借)いまある劇場版の批判もいずれはコードギアスという作品そのものの歴史とってその時にまたいろんな価値観だとかいろんなものが織り混ざって1つの歴史になるんじゃないかなって思ったので、わたしはこの映画を観れて良かったと思います。嫌なら自分の中でアニメ版で完結してこの映画はパラレルワールドだと思えばええのでは。

ルルーシュが過去をやり直したくはないか?と問われて「辛かった事も全てが今の自分を作り出した」って言ったあの言葉を聞いてようやくルルーシュが自分というものに向き合えた瞬間だと思ったし、最後のナナリーとの決別で、ようやくルルーシュはナナリーの呪縛(というとちょっと語弊があるかもだけど)そこから解き放たれてルルーシュという自分のための自分だけの人生を歩みだすことができたのかなと。ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアでもなくルルーシュ・ランペルージでもなく、ゼロでもなく、本当の自分としての名前、L.L.(エルツー)を名乗ったんだとしたら…それこそルルーシュが本当になりたかった願ったものだったのかもしれないと思ったらそれは(個人的な思いで)私が今までルルーシュにあげかった幸せを自分で選択したんだなって思ったらもう号泣ですよ。そして最後のC.C.のあの笑顔。
本当の名前を呼ばれなくなってC.C.として生きてきてたけれども、ルルーシュが「L.L.」の名前を選択した瞬間にあの瞬間C.C.が本当の名前になったんじゃないかって…(わたしが勝手にそう思ってるだけなんですけど)
それってC.C.にとっては何よりも嬉しかった瞬間だったんじゃないかと…(あ、だめだまた涙が)

あと個人的に私はシャーリーはアニメ版のときからあんまり好きではなかったんですけど(ごめん)最後シャーリーにルルーシュの生存情報は伝えて欲しくなかったなってw…(ひどい)
それでもC.C.強火ヲタの私としては誰よりも報われてほしかった結末がそこにあったので大満足の映画でした。
あれだけのキャラが出てる作品なんだから誰かひとりのキャラクターの気持ちに寄り添えば批判が出てくるのもアンチが湧くのも当然で、でもそれってルルーシュの世界にもある誰も正しくて誰も間違ってる混沌とした世界そのものじゃないですかね?正しい意見も、間違った意見も、自分とは違った意見も、それで世界は成り立ってるんだから。

スザクに関してはあんまり思うところないですwただただこの子ほんとに不憫だなあってw
スザルル派にとってはちょっと物足りない映画だったかもしれないけど、わたしは今回のヒロインはC.C.だと思ってるので。スザクには今回ちょっと我慢しててね、ってしか。ほんと、ごめん。
でもスザクがいてくれてよかった。世界はちゃあんとスザクを必要としているよ。こんどはスザクがいろんな呪縛から解き放たれて生きる世界線が観たいなぁ。

コードギアス、復活のルルーシュはTHE ENDだけど、、、

続編…待ってます




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