考えるゴルフ

ゴルフは頭が疲れるスポーツだという。

プロゴルファーは長時間に及ぶラウンド中にエネルギー補給する中で甘いものを摂ることがある。リフレッシュという面もあるだろうが、おそらくは脳をフル回転させる中でエネルギー不足にならないためだと思っている。プロキャディが帯同していて、コース攻略の多くを任せているプロでさえこうなのだから、一人ですべてを考えなければならないアマチュアは大変。

ある程度は球が打てるようになったのにスコアが縮まらないのは、おそらくコースで頭をあまり使っていないからなのだろうなと反省しきり。

そんな中、90を切るには「グリーンを狙うのは150ヤード以内」という教えを知った。『ゴルフは気持ち<考えるゴルフ編>』という漫画によく出てくる言葉らしい。さらに、倉本昌弘氏は自著で「100ヤード以内のショットを必ずグリーンオンするよう徹底的に練習しろ」と説き、北野正之プロも自著で90切りレベルは120~130ヤードを確実に載せることが大事としている。また、上級者はアベレージゴルファーに対して「100ヤード以内は3打で上がる。それができれば100切りしたも同然」と説くそうだ。

つまり、アマチュアのしかも100を切れないレベルはとにかくグリーンまで100ヤード未満に球を運び、そこからグリーンセンターへ確実にオンして2パットで上がる練習をする事が大事だということになる。

ミスをしてもリカバリーしやすいところに球があればスコアを大きく崩すことは無いはず。大崩れしたホールを思い返してみると、ティーショットで曲げたとき以外では2打目以降で欲が出て大きく曲げてしまったりバンカーなどのハザードに入れている。さらに、力が入ってチョロやダフリで球がほとんど前に進まないこともしばしば。

例えば400ヤード、パー4のホールだとすれば100ヤードづつ刻み、ピンまで100ヤード以内で確実にグリーンオンさせる技術があれば2パットでダブルボギーがとれる。ちなみに18ホールすべてダブルボギーならスコアは108。100切りは目の前に見えてくる。

ところが、フェアウェイへ確実に球を運ぶのが存外難しい。

元日、打ち初めをしに練習場へ出掛けたが、とにかく右からの横風がきつかった。練習のほとんどは8番アイアン。キャリーは風が弱ければ135ヤード前後なのだが、この日は球を挙げると頂点を越えてからガッツリと風にさらわれ大きく左に球が流され100~120ヤード地点に。コースなら、グリーン手前左にある林の中といったところ。これでは、とてもダブルボギーで上がることも難しい。8番アイアンで最初から100ヤード地点を狙い低い球を打とうとしても、風が強いので振り幅は130ヤードを打つぐらいで無いと届かない。この日は、8番アイアンとウェッジ2本しか持っていかなかったので、5番アイアンで100ヤードを狙う練習は出来なかったが、練習場で引き出しを増やす練習をしておかないと、ラウンドで対応できるわけが無いですよね。

さらに、コースではライも様々。思い返してみても、傾斜のあるライやベアグラウンド、逆目のラフからのミスショットで大きくスコアを崩している。

プロは練習ラウンドでコースを事細かく調べて球の置き所を設定している。初見のコースを下調べも無くラウンドする初心者は、どこに球を運べばいいのかわからないままに球を打つわけで、スコアが縮まらないのも当たり前。

ゴルフは総合力。今年は、頭を使う練習が課題かな。

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