アイアンのキャリーは伸びたが…
よく言われることだが、どの番手で打ったのかは気にしてもロフトが何度なのかを気にする人は少ない。もちろん、ここ20年ほどはロフト表示のウェッジを使うプロが増えているため、ウェッジに関しては何度で打ったのかを気にしているとは思いますが、ウェッジでは無いクラブに関してはロフトが何度であるかは後回しになっている感じがしている。
ウッド系クラブの進化はとどまるところを知らず、ロフトだけではキャリーを予測することが難しくなっているものの、アイアンに関してはミスヒットへの強さや球の上がりやすさといった進化はあるものの、ことキャリーに関しては、ほぼロフト(実際にはインパクトロフト)とクラブの長さとヘッドスピードで決まるように感じている。
中継などにおいて何番アイアンで打ったと実況されても、クラブの銘柄がわからなければロフトがわからず、モヤモヤしてしまう。もちろん、ロフトやライ角は選手それぞれが調整しているためコマーシャルモデルとは全く違う可能性はある。逆に、例えば8番アイアンは何ヤードを狙うためのクラブだと決めていて、ライン出しのショットでそのキャリーが出せるようにクラブを調整しているのであれば、それはロフトが何度であろうが気にする必要は無いことでもある。
そう考えたときに、激飛び系アイアンが登場してきた背景が見えてくる。
7番アイアンで150ヤードを疑え、といった記事を見かけることもあるが、スコアをまとめるためにグリーンを狙う距離を何ヤードに設定するかは人それぞれ。150ヤードを狙ってグリーンに止めようと考えていなければロフトの立った7番アイアンでグリーンを捉えようとは思わない。ロフトが立っていても通常の7番アイアン並みの高さが出るとされていても、やはりスピン量は少ないために激飛び系アイアンの7番でピタッとグリーンに止める球を打つのは難しい。もし、激飛び系アイアンの7番でグリーンに止まる球を打てるなら、選ばない手は無い。しかし、アベレージゴルファーがグリーンに止める球を打つなら30度以上のロフトがある7番アイアンを選びたいと、多くのゴルフ雑誌に書かれている。そうなると、7番アイアンのキャリーは何ヤードになるのか。
7番アイアンでグリーンに止める球を打つのか、それとも150ヤードのキャリーを欲するのか。そこは、それぞれのゴルフ感の違いが出るところ。
グリーンを狙うのは何番アイアンからなのか、もしくは何ヤードからなのか。自分のヘッドスピードや技術レベルと相談して考えたい。
トップアマやプロであれば長いクラブでもグリーンを狙って行けるのだろうが、今のレベルではとてもじゃないが150ヤードを狙って行けるわけも無く、残り100ヤードあたりからグリーンを狙うゴルフになっているのが現実。もちろん、その100ヤードも精度がそれほど高いわけではない。
キャリーはもちろんだが、狙って行ける残り距離を少しずつでも伸ばすべく練習に励みたい。
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