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第5章 日本経済社会の再構築

日本精神・日本の魂・大和心を取り戻す

日本には、縄文時代から共同体精神があり、自然をあがめる宗教心があった。従って日本は基本的には争いを起こさない民族であった。そして聖徳太子の「和を以て貴しと為し、忤ふることなきを宗と為す」という「十七条憲法」が生まれ、和を尊ぶ精神があった。「みんな違ってみんな良い」と「和をもって貴しとす」が日本民族の基本的な精神である。この「十七条憲法」は法律としては現在でも生きている。破棄はされていない。

つまり日本には、長い歴史の中で、共同体精神、大和心、神道、仏心、御天動様の心、家族主義、武士道の精神、八紘一宇という精神が生まれた。これは日本が島国で、他国からの侵略が少なかったからである。このような日本の国は世界でも珍しいものである。縄文時代には戦争はなかった。江戸時代300年は戦争が起こらなかった。西洋の歴史は、間断なく続く戦争、皆殺しの歴史であった。今もそれがウクライナ、イスラエル・パレスチナで起こっている。岸田首相はウクライナ戦争を煽るような行動を止めなければならない。

ところが、こうした日本の文化、日本の風土、日本の精神、日本の歴史をアメリカGHQは戦後直ちに破壊してしまった。アメリカDeep Stateは、日本の文化、日本精神は、世界を支配しようとするアメリカにとっては「恐怖」であると思い、これを徹底的に破壊したのである。

GHQは日本文化、日本精神、大和心、武士道の精神、日本の倫理・道徳などに関する書物を焚書にした。焚書の対象となったのは、昭和3~20(1928~1945)年に出版された約22万タイトルの刊行物のうち、7769点だった。『日本国家の神髄』、『国体の本義・臣民の道』(昭和12年に文部省教学局が発行した教科書)、新渡戸稲造著の『武士道ーBushidoー』、松波治郎著の『葉隠武士道』などである。『葉隠武士道』は、ひとりの武士が書き記した武士の作法・処世術・あるべき姿が忖度なく書かれており武士道の書物でありながら現代の私たちにも通じるような「日本人の生き方」を伝えていたものである。

つまり、日本固有の「皇室」、「国体」、「神道」、「日本精神」、「大和心」、「葉隠武士道」がGHQにより消されたのである。そして日本の神話も抹殺された。世界の多くの民族を研究した歴史学者アーノルド・トインビーは、「神話を教えなくなった民族は100年続かない」と述べている。

GHQはさらに「アメリカンドリーム」という「虚像」を日本に押し込んだ。アメリカDeep Stateは四つの価値観を日本に植え付けた。それは「民主主義」、「個人主義」、「合理主義」、「生命至上主義」だ。そしてDeep Stateは日本のメディアに金を与えコントロールし、日本精神を消し、「アメリカ主義」を日本に徹底的に叩き込み、日本人の思考力を劣化させた。

日本の知識人・政治家は、これに騙され、「アメリカ崇拝者」になってしまった。何でもアメリカを真似ておればうまくゆくと日本人は思った。戦後生まれの日本人はそのように洗脳された。岸田首相はアメリカのポチと言われている。このために日本経済は劣化し、日本文化も壊され、日本国民は貧乏になり、日本国民は不幸になった。つまり日本人は洗脳されアメリカの戦略に乗り、アメリカDeep Stateの言う通りに動いてきた。

日本人の心を日本本来のものに戻さなければならない。これは「リベラル・改革」ではなく、真の「保守」であり、日本の原点に戻ることである。そして劣化した日本人の思考力を呼び戻すことである。

今日のアメリカ主導の「生成AI」は、日本人が本来の日本精神を取り戻そうとするのを邪魔し、日本人思考力を劣化させる。

安倍晋三氏が「戦後レジームからの奪還」と言ったのは、日本本来の文化、魂、日本精神を取り戻すことであった。これができれば日本社会は再び発展することになる。

「生成AI」バブル 完
2024年5月13日  三輪晴治