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孫子の兵法によると、台湾を戦わずして勝って無傷のまま獲得せよ。そうすれば中国は疲弊せず完全な利益が得られる。らしいです。

謀攻篇

第三篇は、謀りごとによって攻めるということです。
軍事素人の考えでは、これが孫子の兵法の要。

「戦わずして勝つ」

最も良い勝ち方は、敵国を無傷のままで獲得する方法で戦って勝つこと
そうすれば、自軍も疲弊しないで完全な利益が得られる。
百回戦闘して百回勝つのは最高に優れたものでない。

それでは、台湾をどう考えるか。

孫子の兵法によれば、戦闘によって台湾を獲得しようとするのは下手の戦争。台湾の貴重な半導体産業(TSMC)を壊してしまうし、(一時的だろうが)アメリカや日本やヨーロッパやオーストラリアとの外交関係・経済関係の悪化が避けられない。中国国内の反体制派がその機に乗じて問題を起こす可能性もある。それでは中国は疲弊し、完全な利益は得られない。

台湾を無傷のまま中国のものにするには、戦闘でなく謀ごとで攻める。

台湾の選挙に不正介入し政治権力を中国傀儡政治家で固めて、「台湾人の意思」という正義をかざし諸外国には手が出せないような状況を作る。
台湾と諸外国との外交関係を破壊する。これは、親中政治家を使う、工作員を使う、などして既に現在でもやっていますね。
経済的には、中国本土との貿易を使って企業や経営者に経済的圧力をかけて言うことをきかせる。
国民を徹底的な監視下におき、反抗する勢力は徹底的に迫害する。中国本土から大勢の中国人を台湾に移住させ、中国本土と同じ中国愛国教育制度を敷き、マスコミ・インターネットで嘘とプロパガンダをどんどん流して国民を洗脳する。

しかし、謀攻篇の最後のほうに「勝つための5つのお約束」というのがあります。その中の一つは「将軍が有能で主君がそれに干渉しなければ勝つ」というものでした。
こういうことをわざわざ挙げているということは、2000年前の昔から、軍事にはド素人な主君(トップ)が軍に余計な口を出してきて負ける原因になることが多かった、という実態が現実だったということです。

さて、現代中国はどうでしょう?
将軍は有能で主君(トップ)はそれに干渉しない、でしょうか?