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海女房

誰もいない家に子供連れでやってきて、オケの中の塩魚を食べる。
「海坊主」の妻ともいわれる。

海女房とか磯女とか人魚とか、海に関係している妖怪っていっぱいいるよね。
昔から人間は、海というものは人間にとって計り知れない何かがあるって感じていたんだろうな~と思う。

この海女房、どちらかというと普通の人間のようにも思える。
貧しい女性が空腹のあまり子供と共に他人の家の物を食べてしまった。・・・という感じ。
海女房というのだから海に住んでいる筈だよね。
鱗もあるし、一見人魚風でもある。
それなら、海でいくらでも魚を獲って食べることが出来るのでは・・・?と思うのだが・・・。
それとも、生の魚ではなくて<塩魚>が食べたかった??

例えば、こういう事も考えられるかもしれない。
漁師だった夫が漁をしている時に亡くなって、
後に遺された妻子が飢えのため漁師仲間の家でそっと塩魚を食べている。
それを見た漁師仲間が、
人間とわかってはいるが、
「あれは<海女房>の仕業だから」
と言って見て見ぬ振りをした・・・。

そういうエピソードならちょっと<いい話>じゃないかな~?


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