見出し画像

子供の頭の怪我、重症?

僕は外来で救急車を待っている。今回運ばれてくるのは2歳にならないくらいのお子さん。お母さんと一緒に自転車に乗っていたら倒れたらしい。

どんな子が下りてくるのか、想像してみる。心配そうにお母さんが抱いてくる。

今回はお子さんの、頭の怪我が重いものかどうかを判断するポイントをお話していこうと思います。

僕らが重症と考える頭の怪我とは、頭の中に出血があり、頭蓋骨の中で脳が圧迫されているような状態を指します。そういった状態を見つける検査が、頭部CTの検査です。そして頭部CTをとる一定の基準があります。

今回紹介するのは2006年イギリスから報告されたCT撮影の基準です。調べる場合にはCHALICE(Children`s Head injury Algorithm for the Prediction of Important Clinical Events)と打てば簡単です。

①まずは病歴から。頭を打った後の意識がなくぐったりしていること。3回以上の吐いていること、けいれんを起こしていることなどが基準に挙げられます。

②次に身体所見。お子さんの様子がいつもと比べておかしいこと。目や耳の周りに痣がみられること。5㎝より大きいこぶ、傷があること。

③最後にけがをした状況。時速60㎞より速いスピードでの事故、3mより高い場所から落ちる。高速で動くものとの接触

などがポイントになってきます!!

もし、夜中などにお子さんが頭を打った、赤ちゃんがソファから落ちた、などの状況があれば参考にしてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?