好きな子

僕には好きな女の子がいた
その子は高校の同級生で一年生の時に同じクラスだった。どっちからLINEを始めたのかわからなかったけど、まあLINEを始めて昨日まで続けていた。今僕が20だから4年半くらい大体毎日LINEをしてた。じゃあ付き合っていたのかと思われるかもしれないけど、あくまで友達という体で話していた。話すことは他愛もないことだったけどそのやり取りを毎日見返したりしてうっとりしていた。でもそのやり取りには時々暗雲が立ち込める時期があった。それはそのやり取りをしている子が僕にその子が今好きな男の子は誰でその子となにを話したとか、こんなことを言われて嬉しかったとかを言われた時だ。僕はその子が好きだった。いつ好きになったかなんてわからんし、好きだけど告白して付き合いたいとかは思わなかった。ただオナニーする時もその子を想像したりしてことをすましてた。そうやってその子に対しての関係を有耶無耶にしていた。高校の1,2年生の時はその子は身長が高い男の子に恋をして告白して振られてしまった。その時僕は彼女に対して何やら苛立ちのようなものを感じた。なぜ苛立ってるのかは分かっていたが、それを認めることはカッコ悪く傷つきそうだったので寝て忘れた。彼女とはLINEをするだけで廊下ですれ違ったりした時に手を振ったり、その子の誕生日にお菓子をあげたりしかしてなかった。でも高校3年生の卒業式の前日に大学受験を終えた僕たちは初めて映画館に行って一緒に映画を見た。映画の内容は宇宙の話でものすごく面白くなかったのを覚えてる。でも映画の内容なんてどうでもよくて一緒に映画を見る時に肘がその子に当たる感触ばかりが僕の関心ごとだった。その時の映画は割り勘で、割り勘すると決めた時彼女は少し不服そうに見えた。帰りは雨が降っていて傘を持ってるのは僕だけで、肘の感触を含めて僕の心は高鳴っていてあいあい傘できるやんっとなっていたが、雨の中颯爽と雨の中を走っていて少し残念だった。そして卒業した後もLINEを続けてたまに映画を見るということは続けていた。僕らの関係はそんな感じで変化がなく今まで続いていたけど、彼女自身は変化が著しかった。彼女は高校の同級生の背が低い男の子と付き合って旅行に行ってそしてすぐ別れていた。僕はそう言った彼女のイベントがあるたび彼氏の愚痴を聞き、相槌を打っていた。背の低い彼への不満は彼が名の知れていない大学に通っていることだった。僕は法政大学でその当時の彼より高学歴だったため少し優越感があったが、彼女がその背の低い彼氏とエッチしていると思うと彼女に対して苛立ってしまっていた。なぜ僕じゃないのだろうかと、だからといって告白する勇気もない僕はその生温く歯痒く痛い関係に慣れてしまっていて特にこれといったアクションは取らなかった。そうして彼女は次の彼氏を探すべくTinder を始めた。そこで出会った男の子は色黒のヤンキー風な子でその子もまた大した大学に通っておらずそれが彼女の不安の種だったらしく僕に愚痴っていた。彼女とのLINEで不意にスカートの写真が送られてきて「見て彼氏の精子ついちゃったw」と送られてきて僕はものすごく不快な気持ちになった。そして彼女やその彼氏に対して苛立ちを覚えた。それは単にその事象にないしてではなく、僕が彼女を好きだという事実を不快という感情で証明されたことによる苛立ちだったのかも知れない。しばらくして彼女は別れた。

続きはまた暇な時に書くかも

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