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年少さん。新しい保育園。【ひねくれ育児日記】

入園初日、給食を食べ終わって振り向いた息子は明らかに緊張した顔をしていた。

朝、私と離れるときに泣いたりはしなかった。これは、前の保育園に通いはじめたときと同じ。でも、前はもう少しすんなりとお友達の中になじんでいた気がする。こんなに緊張しているとは。
降園後、どこか遊びに行ってもいいな、なんて気はすぐに失せた。家に帰ってしばらくすると、息子はぐっすり昼寝した。最近は家で昼寝をしても浅く短時間だったのに。
起きた後も散歩には「行きたくない」と家で遊んでいた。そのうち、ベビーコロールを重ねて持ち運ぶのが「できない」と言って、久しぶりに癇癪を起こし、40分ほど泣いていた。落ち着くと「げんきになった」と自己申告していたけれど。

前の保育園は小規模園で3歳までだったから、年少クラスから別の保育園に通うことになるのは決まっていた。入園申請のときは正直なところ、そのことをあまり深く考えていなかった。とにかく認可園に決まってほしかった。
その意味を今、どっしりと感じている。2歳よりも3歳の方が、周りのことをよくわかっている。そんな中で1クラス6人の園から、3学年合同、30人以上での保育へ。環境は激変した。しかも、息子以外の同い年の子は2歳クラスから持ち上がりだから、一人で知らない子の中に入っていくことになる。

さらに、幼児クラスでは先生の関わり方も2歳までとは変わる。毎日の連絡帳記入も、検温結果をアプリで送るだけになった。何かあれば連絡帳にも書けるし、直接お話しする時間をもらうこともできるだろうが、自然に毎日するわけではない。今まではあれこれ連絡帳に書いて、先生と共有できていることに安心していたのだと気がついた。こんなこと連絡帳に書かなくていいよな、と思ってばかり。
また、トイトレの全然進んでいない息子、前の保育園では「そのうち興味を持つタイミングが来るでしょう」とゆっくり対応していただいていたけれど、今度のクラスではもう少し積極的に進める方針のようだ。

親も、新しい環境に慣れなければならない。入園2日目、朝のお支度を、これでいいんだっけ?と思いながら何とか済ませて受け入れ担当の先生を探していると、やってきた先生が「◯◯くんもおいでー」と言いながら息子の手を引いていった。私が驚いていると「お預かりしまーす」と一言。年少さん、こんな感じなんだな。

部屋の扉の前で振り返ると、先生は他の子に「◯◯くんも入れてあげて。電車が好きなんだって」と。息子はまた緊張した顔をしていた。先生と目が合って、会釈して部屋を出た。

この1年で、息子は慎重派ぶりを見せるようになってきた。道を歩くときは保育園での散歩のときと同じように、やってきた車が通り過ぎるまでじっと待つ。周りを見ずに飛び出したりすることはほとんどないので、少し安心できる(もちろんそれでも常に気をつけてはいるが)。一方で、動画を見てお気に入りだったモノレールに、いざ行ってみると「こわい」と言って乗らないなど、新しいものに積極的に飛び込むタイプではない。

そんな息子が、緊張しながらも、それでも嫌がらずに保育園に行っている。そんな姿を見ると、送り出した後、ぼんやりする気が起こらない。

親に何ができるだろう。今はせめて、家に帰ってきたらのんびりさせてやりたい。
これから保育園で息子に何か起こったとき、ちゃんと対応して、息子を守ることができるだろうか。親が緊張していたら息子も緊張してしまうとわかりつつも、まだまだ、親も一緒に慣れさせて、と思うばかり。

毎日、風呂に入ろうとしない。今日は約1時間半の格闘の末。そして入ってからも頭を洗うのに攻防がある。
「◯◯くん、やさいたべるよ、おにいさんだから」。

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