2023年 K-POP音源振り返り

よく聴いたアルバム/EPの振り返り。

音源クオリティに定評あるBilllieのEPはすばらしい内容。特にタイトル曲のEUNOIAは、シンセにDisco・Funk感が入り混じったトラックにBilllieの浮遊感のある歌声が乗って、夢の中にいるような唯一無二の気持ち良さ。他の曲も全て、良い意味でBilllieっぽい一癖がある。

シンセポップつながりで、元NMIXX・JINIの1st EP。じわじわと体温が上がっていくような曲展開のタイトル曲C'monはじめ、コンセプト、ビジュアル等全てから、クールな中に燃える情熱がイメージされて美しい。

UKダンスミュージック系の良リリース、NMIXXのEP。清涼感のある2step/UKGのトラックにJYPらしい伸びやかなヴォーカル・堅実なラップががっつり乗ったわがままセット感が良い。

ダンスミュージックのポップスへの落とし込みとしては、fromis_9はひとつの美しい到達点に達した感がある。アルバムとしての完成度、まとまりのよさは言うまでもなく、プロミというグループが持つ無形の強度、説得力を改めて感じる。#menowを聴く度にあまりの尊さに泣きそうになる。

R&B/Hiphopをスキルフルかつ真っすぐなヴォーカル・ラップで聴かせるXGのリリース。エンパワメントを打ち出したグループコンセプト、それを表現するMV、パフォーマンス含め、衝撃が大きかった。

そしてヨジャドル全盛時代にダメ押しのように現れたKISS OF LIFE。タイトル曲Bad NewsはRock/Hiphopサウンドに適度な抜け感のあるヴォーカルが心地良い。楽曲のクオリティは言うまでもなく、各メンバーがヴォーカル、パフォーマンスでソロアーティスト然とした表現力・存在感を出せるところが格好良い。

兵役期間目前になりアクティブに音楽活動をしてくれたNCT 127。4集のトーンが特に好きだった。ゴテゴテのカムバ曲を超えた先にあるアルバム曲の充実度。Time Lapse~DJ~Crash Landing~Designerの流れがとても美しく幸福。正規4集・5集を経て、彼ら9人をひとつのグループの枠に留めておくことは音楽的にはもはや勿体ないのではと思わされるに至った。

一方、ユニット活動としてNCTらしさからは離れたイメージを提示したNCT DOJAEJUNG。Electro/Funk要素の入った華やかでドラマティックなタイトル曲PerfumeはMVの演出含め新鮮だったし、3人の豊かなヴォーカルをじっくり聴かせてくれるR&Bの楽曲群はグルーヴィーで心地よい。夏はこれを聴いてチルを感じていた。

最後に、コンテンポラリーバンドの名は伊達ではないSHINeeのアルバム。兵役期間のソロ活動を経て表現の幅を広げ、多様なジャンルを乗りこなし、新しいイメージに挑戦。今後のKPOP界にこのようにキャリアを重ね円熟した魅力を持つグループが増えることを願うばかりだけど、色々な意味で誰にでも出来ることではなく、やはりSHINeeは偉大なのであった。


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