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11月21日 生配信 Make Noise MATHS 【Flute with Modular】


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音楽を生み出す事を目的としたアナログコンピューター

何故このモジュールを導入したかというと、

① MATHSはモジュラー中のモジュラーという噂を聞いた。
②センスが良い!と思うミュージシャンが大体使っている。

という事で、機能はよくわからなかったのですが、直観的にコレだ!という閃きです。MATHSの使い方がわかれば、大体モジュラーの仕組みを理解できたと思って良い、という話を聞いた事、TARO AIKOさんや、中尾憲太郎さんなど、音が圧倒的で格好良く、センスが良い!と思う音楽家のセットにMATHSが入っていた、という事も、閃きの要因の一つだと思います。

実際に使っている人の話を聞くと、難しいという人もいれば、直観的にわかるよ、という人もいました。私は直観の方を信じる事にして、思い切って導入しました。

MAKE NOISE社のサイトにわかりやすい解説があったので、使い方に興味のある方はこちらをご覧ください。

モジュラーシンセサイザーを通過するシグナル (オーディオ、コントロール、イベント) は、すべて同じ素材、「電圧」で構成されているという事を主軸にして設計されている。電圧には、上がる / 下がる / 同じ位置で留まる、の3つの動きがある。MATHSはこの動きを利用して動作する。すべてのシグナルは、どの瞬間を切り取っても「値」に置き換える事ができる。MATHSは4つのシグナルを生成し、操作する事ができる。

Make Noise

電圧(Voltage)はアコースティックの世界からくると、ちょっとイメージが掴みにくいかもしれませんが、私はアコースティックの世界における「こういう風に音を鳴らしたい」と思う、その気持ち/思考 そのものを「電圧」に置き換えてイメージしています。

例えば、フルートの場合、楽器が目の前にあっても、こういう音を出そう!と思って手に取って音を出すための身体の動きをしないと永遠に音は出ないですよね。この「こういう音を出そう」という思考が電圧、手に取って音を出すための動作がパッチング、実際に流れる電流が、フルートにおける呼吸、という風にイメージしています。(こちらの動画で詳しく話をしています▶︎ モジュラーとフルート)

その「こういう音を出そう」と思う、その思考=モジュラーシンセサイザーにおける電圧そのものを生成し、操作するのがMATHSという事ですね。しかも、その生み出した思考(電圧)を組み合わせて、新しい値を作る事も可能。

すべての電圧を値に置き換える事が可能という事は、このモジュールの名の通り、数学的宇宙へのパスポート。音楽と数学は、リベラルアーツが示す通り、密接に繋がっています。

今回の配信は、その宇宙の入り口に立ったばかり、新米数学宇宙飛行士の冒険の始まりの記念。MATHSとフルートの組み合わせの導入編のような内容になります。フルートの音との組み合わせ、この先に広がる可能性をお楽しみいただけると幸いです。



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