見出し画像

【フルートカフェ24】Chat GPTでフルート学習!?

音楽の事を様々な角度から探求するトーク番組「フルートカフェ」へようこそ。生命の息吹を伝えるフルートの音色と共に、無意識の世界に広がる壮大な冒険へ一緒に参りましょう!

このシリーズはスタンドFMとYoutubeと両方で配信しています。

今話題のChat GPT。もう使っている方も多いと思いますが、私も先日使い始めました。今回のフルートカフェではChat GPTがフルート学習に使えるか実験してみます。

Chat GPTって何?

Chat GPTは人工知能の一種で、人間と自然な言葉で会話することができます。Chat GPTはAIの中でも「弱い人工知能(Weak AI)」(ある特定のタスクに特化した人工知能)に分類されます。自然言語処理に特化した言語モデルですが、全ての人間の知的能力を備えた「強い人工知能(Strong AI)」ではない、という事は最初に押さえておく重要なポイントです。Chat GPTには得意・不得意があるという事ですね。

Chat GPTが得意な事・不得意な事

Chat GPTの得意技はインターネットに上がっている情報を収集して、要約する事。人力でGoogleでキーワードを検索して、一つひとつ記事を見ていくのではなく、一気に全ての情報の要約を手に入れる事ができます。ただ、ここで気をつけなければいけないのは、完璧な要約ではなく、あくまで「それっぽい」要約であるという事。それに、正確な情報を知りたい場合、インターネットに上がっている情報がそもそも本当に正しいのかという検証も必要です。

自然言語処理に特化した言語モデルは音楽に対応するか

Chat GPTは自然言語処理に特化した言語モデル。私もバイリンガルとして育った経験からすると、言語学習はChat GPTの登場によって大きな転換点を迎えたと思います。音楽=言語の一種ですが、音楽学習にはどのような効果を発揮するのでしょうか?今回のフルートカフェではこの事を見ていきたいと思います。

回答が正確かどうか、常に疑いを持って検証する事を前提にして、Chat GPTがフルート学習にどのような効果を発揮するか、見て見ましょう。

例えば、これからフルートをやってみたいと思う人、という設定でフルートについてChat GPTに質問してみました。

・フルートの魅力
・フルートの音域
・フルートの高音を鳴らすのが難しいです。
・どうしたらフルートの運指を覚えられますか?

・フルートで宇宙と交信できますか?
・フルートで火を吹く事はできますか?
・フルートの楽器以外の使用方法は?

実際の様子は動画にてご確認ください。

結論

当たり前といえば当たり前ですが…..
短絡的に使うのはおすすめしません!!フルートというキーワードは情報量が多いので、感覚的に一致する回答が多かったです。とはいえ、不正確とまではいかなくても、効果的な情報を引き出すには洞察力や経験値を必要とするものも多く、そのまま鵜呑みにしたら、かえって学習の妨げになる事もあると感じました。

チャットGPTの良いと思った所

・質問する事で自分の考えが整理できる
Chat GPTにどういう風に質問するかで回答も変わってきます。どうしたら自分が求める回答にたどり着けるか、考えを整理してから質問する事で、何が本当に知りたい事なのか整理する事ができます。新しい事を学ぶ時は、何が分からないかが分からない事も多いので、この部分が整理できるだけでもかなりの前進です。そして何が分からないかわかった時点で、既に答えにたどり着いているも多いです。GPTの回答が腑に落ちなくても、そこから一つひとつ分からなかった事を整理して質問したり、Google検索で調べる事で、効率的に学べる事もあると思います。

・分からない/怖い という事がなくなる
知らない世界というのは怖いものです。新しい事を学ぶ時、本当は簡単な事でも、思い込みやトラウマなど、今までの自分の経験が邪魔をして、自ら道を塞いでしまう事もあります。ここまで実験してわかったように、Chat GPTはなかなか「それはわかりません」とは言いません。インターネット上に何らかの情報が上がっている限り、どんな適当な事でも自信満々に答えます。

この姿勢は私たちも見習ってもよい点もあるかも知れません。分からないからできない、知らないから怖い、というのではなく、インターネットで検索して分かる事もありますから、まずはChat GPTに聞いてみて、そこから何か考えのヒントをもらう、という事もできると思います。

・専門家に質問するきっかけをもらう

Chat GPTの回答は、全く外れていはいないけど、質問内容の分野に精通している人でないと読み解けない内容の事もあると感じました。 何か分からない事をchat GPTに質問して、その後自分で良く考えた上で、専門家の人、レッスンに通っている場合は先生などに、意見を聞いてみる、という使い方は良いのでは、と思いました。分からない事を必死に一人で考える時間も大切だと思いますが、結局インターネット検索をするのであれば、Chat GPTの能力を使わない手はないと思います。

ちなみに今回したフルート奏法に関する私の経験に基づいた回答は、Can On Music SchoolのYoutube チャンネルにアップされていますので、興味のある方は是非参考にしてください。

視野が広がるきっかけに使おう

一つの事を考えると、そこにフォーカスしすぎて、先に進めない時があります。そういう時にChat GPTにカジュアルに質問すると、参照範囲が広いのでフラットかつ思いもよらない視点の回答があったりします。私もいくつか、シンプルな事でも、そういう見方もあるな!と思う回答がありました。その回答をきっかけに考えを整理したり、新しい視点をもって、より総合的に物事を捉えられるようになると思います。

音楽は思いついた事をすべて実現できる芸術ですが、実際に他人に伝えられる形で音に落とし込むまでに、楽器の取得含め、膨大な時間がかかる事もあります。脳内で再生されている、ものすごく豊かな共鳴を、自分が思うようなスピードで他者と共有できない事をもどかしく感じる事もあります。

Chat GPT含め、AIはまだまだこれから進化する分野。この記事を書いている今日のニュースで、イーロン・マスクがAIの規制について言及しているので、将来的に私達が使えるかどうかも含め、分からない事がたくさんあります。それでも、今の様子だと、機械的な作業や、視野が固定されてしまった時の息抜きなどなどにこうしたテクノロジーを組み合わせる事で、脳内で再生されている美しい音を、よりリアルに皆様と共有して、他者と関わる事でさらに進化し、発展していける可能性を感じています。

ゼロから新しい音をクリエイトするのは、別次元の話ですが、フルートの基礎練など、既に方法論がある程度確立されているものに関しては、Chat GPTなどのテクノロジーを活用する事で、さらにクリエイティブな作業の時間を増やせると思います。

Miyaの最新情報 こちらで発信しています。チャンネル登録よろしくお願いします。▶︎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?