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吉野弘志トリオ @音や金時 レポート

吉野弘志(b)さんのトリオとして、
Miyaの怪我からの復帰後の最初のライブハウスでの演奏。
ドラムは植村昌弘(dr)さん。
最高のトリオでの復帰。

Miyaは今回座っての演奏。
これはあまりないことなので新鮮。

真ん中に吉野さんのベースが屹立し、
両脇に植村さんとMiyaがすわると、
不動明王二童子像のよう。
二童子は不動明王の化身なのが面白い。
それって実にジャズ的ではないか。

吉野さんの巨大さは、
チック・コリアもビリー・ストレイホーンも、
チャールズ・ミンガスも、与論のイカ釣り船も、
全てを包摂してしまう。

これが今を生きている人間の強み、
生きることそのもののように思えた。

いろんな方向に枝を伸ばし、
つながっていく音楽の宇宙。
その涼やかさを、温もりを、
あたらめて感じたライブだった。

1. M23K-6H (Anthony Braxton)
2. イチャビキヤムナビキ (与論民謡)
3. Friends (Chick Corea)
4. Eclipse (Charles Mingus)
5. Encore#25 (植村昌弘)
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1. 化石と太陽 (Miya)
2. Encore#20 (植村昌弘)
3. Lotus Blossom (Billy Strayhorn)
4. Nobody Knows (Charles Mingus)

選曲の鮮やかさとアレンジの妙味で、
場に立ち会う喜びに満ち溢れたこのトリオは、
うれしいことに今後も継続予定。

いか十郎

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