次に世界中に広がってほしいもの~日本講演新聞

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私たちの使命は、そんなポジティブな情報を得る習慣を提供することで、読む人の人生をより豊かにし優しさや思いやりが溢れる社会を創ることです。

noteでは特にファンの多い社説をご紹介しています。

 NHKの「朝ドラ」で、福島市と豊橋市、東京を舞台にした『エール』が放送されている。
主人公は作曲家・古関裕而をモデルにした「古山裕一」で、先週は彼が早稲田大学の応援歌『紺碧の空』を、産みの苦しみの末に書き上げた。

 「エール」といえば、本紙では先月、我武者羅應援團の武藤貴宏團長の講演記事が掲載された。

 今、私にも熱烈にエールを送り、応援したい人たちがいる。
新型コロナウイルス禍の最前線にいる医療従事者の方々だ。

 数年前、NHKの『こころの時代』という番組で、静岡県島田市にあるレシャード医院の院長、レシャード・カレッドさんの半生と彼の生き様が取り上げられていた。

 カレッドさんはアフガニスタンから日本に留学。
京都大学医学部卒業後は日本で医療に従事している。

 彼のことを思い出したのは「医療従事者」という言葉を最近よく耳にするようになったからだ。

 カレッドさんは医師、看護師、病院スタッフをまとめて「医療人」と呼ぶ。
患者を回復させるのに必要な医師の力は3分の1くらいです。看護師もスタッフもみんな患者のために頑張ってくれている。
彼らの力なくして医療は成り立ちません」、そう話していた。昨今の医療現場の報道を見ると頷ける話である。

 カレッドさんは来日直後、大学が用意した留学生専用の宿舎に住んでいた。
いろんな国の人がいたが、共通語は英語だった。
日本語の習得はもちろん、日本の風習や文化を肌で感じたいと思っていた彼には物足りない環境だった。
そこで新聞の3行広告で下宿先を探した。
見つけたのは賄い付きの老夫婦の家だった。

 最初の月末の時、下宿代を渡そうとすると老夫婦は受け取ってくれなかった。
それはこんな理由からだった。

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