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Photo by
natsuhino
生きもののこと
子どものころ
にわとりと一緒に寝たことがあった
粗相しないように絵筆を洗うバケツに
にわとりの尾を置いて布団をかけてあげたら
朝まで同じ枕で気持ちよさそうに寝ていた
もとは露店で買ってもらったヒヨコだった
飼い猫が嫉妬したのか
そのにわとりを捕らえて
どこかへ連れて行ってしまい悲しかった
小学生のころ
雄のカブトムシを手のひらに置いていたら
生殖器を押し付けられて怖い思いをした
雌のカブトムシと間違えたのだろうか
ちょっとショックで不思議な体験だった
庭にいたカナヘビを飼っていたことがあって
毎朝蜘蛛など捕まえて餌としてあげていた
晩秋になり庭へはなすと
戻ってきて私の手の甲に一瞬とどまってから
仲間と一緒に草むらへ入っていった
まるで最後にお礼を言うかのように
あのカナヘビは春を迎えられただろうか
今は飼い猫が冬の間同じ布団で眠る
どうやら母親のように思ってくれているよう
家人の布団には決して入らずさみしそう
たまには一緒に寝てあげればいいのに
夜中にさわいでしまうので
一緒にねるのも良し悪し
だけどこの幸せには変えられない
こんな風に生き物との出会いが
人生をいろどってくれたから
これからも生き物が暮らしやすい
地球であるように
できることをしたいと思う
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