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IELTSって何? 再採点って?

こんにちは、がっきーです!今回はIELTSってなんぞや、ってところから噛み砕いて解説していければなと思います。

IELTSとは International English Language Testing Systemの略で世界各地で行われている英語力を測るテストです。アカデミックとジェネラルというモジュール(種類)があり、大学に行く方が受けるのがアカデミック、移住をするために受けるのがジェネラルです。リスニング(30-40分)、リーディング(60分)、ライティング(60分)、スピーキング(約20分)で構成されています。ジェネラルとアカデミックで採点基準や問題の内容が違うらしいのでその辺りはご自身でお調べください(アカデミックしか受けたことがないので…申し訳ありません)。有効期限は2年間です。

日本でも開催地が増えてきており、受験しやすくなりましたね。受験料は高いですし(25,380円。2019年5月現在)、結果が出るまで2週間かかりますし、本気で海外進学、留学、移住を考えていない人にとってはものすごくハードルが高いものにはなっていると思いますが。

イギリスに進学する予定の方はVISAを取るためにUKVIと言うまたさらに値段の高いIELTSを取らなければならないのですが、内容に違いはありません。

スコアはこちらから日本語で詳しい解説が読めますのでどうぞ。

ここまでなら少し調べればすぐたどり着く情報でしょう。IELTS受験者は上にある情報を知っていて当たり前だと思います。ここからが本題です。

再採点ってなんぞや?!

再採点とは、正式にはEnquiry of Result (EOR)呼ばれており、受け取ったスコアに不服がある場合もう一度別のベテラン試験官(in イギリス)に採点をお願いできるシステムです。リスニングとリーディングでは二人の試験官にチェックされている上に答えはもうすでに決まっているためエラーがほぼ確実に起きないです。したがって、その2セクションに不服のある人にはおすすめできないものではあります。そして初めて受験する方や自力でしか勉強してこなかった方にはおすすめできないシステムです。なぜなら、採点基準に関しての知識が薄いと考えられるからです。

必要なスコアに足りなかったからといって無闇に再採点に申し込むのはやめましょう。

しかし私が個人的に申し込むべきだと思う条件があります。

1. IELTS専門の先生に何度かライティングやスピーキングを添削してもらったことがあり、そのスコアが軒並み本番のテストより高いし、練習に比べて多くミスをしたとも思えない
2. 以前に何度かIELTSを受けており、該当セクションで今回のスコアより高いものを取得済みである
3. そのセクションがスピーキングライティングである
4. 目標スコアまであと0.5である
5. スコア提出期限までまだまだ時間がある
6.各セクションで開きが2以上ない

この6つの条件が揃っている場合は再採点を申し込んでも良いと思います。1と2に関しては「自信が根拠に基づいているかどうか、です。テストを受ける前って根拠のない自信が湧いてきたりするじゃないですか。そういった根拠で再採点を申し込むのは得策ではないと言うことです。今までの自分の経験に基づいて、「今回書いたものがこのスコアであるはずがない」と確固たる自信がある時のみ申し込みましょう。

3に関しては前述の通り、リスニングとリーディングは答えが一つ(または二つ)に決まっており、変更の余地がないからです。その上、二人の試験官にチェックされていますので、スコアが変わることはほぼ確実にないでしょう。しかしスピーキングとライティングは試験官との相性もありますので、申し込んでもいいのかなと思います。

4について。もし1-3の条件を達成していたとして。IELTSの採点をする人もおバカなわけではないので、大幅にものすごくスコアが変わることはまずないでしょう。そう考えたときに、1.0以上スコアを伸ばさなければならない場合は、0.5上がる可能性よりグッと下がります。もし1.0以上スコアをあげたいのであれば、再採点を申し込むより再受検をした方がいいのではないかと思います。

5につきましてはかなり根本的なお話。再採点には時間がかかるのです。国や地域によって違うところもあるのですが、オランダでは6-8週間かかると言われ、知り合いは6週間前後で結果を受け取っていましたが、私は8週間以上かかってやっと結果を受け取りました。日本でも確か一ヶ月から二ヶ月ほど時間がかかるはずです。なんせ解答用紙がイギリスまで送られますからね。正直、オランダでこんなに時間がかかるのは本当に不可解ですし、なぜお隣ドイツでは2-21日で結果が出るのかも謎でしかありません。もし成績の提出期限が間近なのに再採点を申し込んだとて、それが間に合う保証などどこにもないのです。プライドのための再採点なら申し込むのもありかもしれませんが、すぐに結果が必要な場合は再受験もしくは再採点と再受験をすることをおすすめします。

6については、各セクションのスコアに2以上の開きがある場合、試験官が再度スコアを確認しているからです。再採点をする意味はないかもしれません。

いかがでしたでしょうか。次回は再採点を実際に受けた私の経験談をお話しできればなと思います。それでは Tot ziens!


1999年生まれ。オランダにいる大学生。有益な情報をシェアしたい。