ミュージカル企画の作り方


みなさんは「ミュージカル」にどれくらい馴染みがありますか?

近年「la la land」「グレイテスト・ショーマン」などの映画を発端に、「ライオンキング」「アラジン」の実写映画化など、”ミュージカル映画”と呼ばれるものをきっかけに「ミュージカル」というもの自体が日本でも広く認知され始めています。


*ミュージカルって?

ミュージカルは、音楽、歌、台詞およびダンスを結合させた演劇形式。ユーモア、ペーソス、愛、怒りといったさまざまな感情的要素と物語を組み合わせ、全体として言葉、音楽、動き、その他エンターテイメントの各種技術を統合したものである。ミュージカル・シアター(演劇)の略語で、ミュージカル・プレイ、ミュージカル・コメディ、ミュージカル・レビューの総称である。 (wikipediaより)

3要素のバランスは作品によって大きく異なります。
歌が多かったり、芝居がほとんどだったり、逆にダンスパフォーマンスに気持ち物語がついたようなものだったり。

長きにわたって親しまれているミュージカルの多くは

・戯曲がベースになったもの
「キャバレー」「グランドホテル」「春のめざめ」

・おとぎ話が原作になったもの
「リトルマーメイド」「シュレック」「メリーポピンズ」

・映画が元になったもの
「ビリーエリオット」「雨に唄えば」「ライオンキング」「ハイスクールミュージカル」「Catch Me If You Can」「ヘアスプレー」「Footloose」「リーガリーブロンド」など

近年では映画が元になったものが主流と言えます。

『原作があるといいミュージカルになるの?』
もちろん。知名度のある作品をミュージカルしたものなら、原作ファンがつきますし、さらにそこに有名な俳優を起用すれば集客効果は十分でしょう。
企画倒れになることはほとんどありません。

ちなみに、現在のブロードウェイの売れ筋ランキングは以下のとおり。ちなみnブロードウェイというのは、アメリカニューヨークにあるミュージカルの本場です。いくつかの劇場から成り立ち、ブロードウェイの舞台に立つことを夢見る俳優は山ほどいます。

売れ筋ランキング
1位:アラジン
2位:オペラ座の怪人
3位:アナと雪の女王
4位:シカゴ
5位:ウィキッド
6位:ライオン・キング
7位:ヘイディズタウン
8位:ハミルトン
9位:ビートルジュース
10位:ハリーポッターと呪いの子
(https://www.at-broadway-musical.com/ブロードウェイ基本情報/)

「アラジン」や「ウィキッド」「ライオンキング」など劇団四季で上演されている演目は日本でも有名ですね。

「ハミルトン」なんかは、英語のラップがメインのミュージカルで、かつ黒人問題を取り扱っているので、日本版キャストでの上演は非常に難しいのではないかと言われています。

ちなみにブロードウェイというのは、アメリカニューヨークにあるミュージカルの本場です。いくつかの劇場から成り立ち、ブロードウェイの舞台に立つことを夢見る俳優は山ほどいます。

*ミュージカルの上演に必要なものって?

舞台の世界には作品を構成する3要素といわれるものがあります。
「役者」「舞台」「観客」です。
それとは別に、一番必要なもの。それはお金です。

高いクオリティのものをそれなりに作ろうとするとどうしてもお金がかかります。中学校の文化祭の演劇で使ったダンボールの舞台セットと、テレビや舞台で使うリアルなセットにかかっているお金の差を考えると、一番わかりやすいのではないでしょうか。

ミュージカルの経営には莫大なお金が動いています。

以前私がサークルで企画を立てた際の支出の詳細を見てみましょう。

版権/関係資料 484,512   単位(円)
指導料 460,000
劇場費 932,280
舞台監督料 351,000
照明費 410,000
音響費 410,000
オケ作成費 140,000
舞台美術費 438,204
衣装・小道具費 124,365
印刷費 48,578
企画費用 95,231
稽古場代 107,484
制作費 118,953

サークル活動においての企画だったため、純利益0・赤字0を目指したもので、指導陣と技術系スタッフ(音響照明舞台美術関係)以外は全員学生でギャラが不必要な公演でさえこれだけの経費がかかっています…。

収入と支出のそれぞれ内容別の比率をグラフにしてみるとこんな感じ。

画像1

劇場費や外部委託スタッフへのギャランティー、版権料が大きく支出の割合を占め、収入はチケット収入に大きく依存しています。

これを見れば、有名俳優を起用した有名作品を大きな劇場でやる場合にはどれくらいお金がかかることか…想像したくもないですね。もちろんスポンサー料も多くもらえるのでしょうが、10000円越えのチケット代も納得です。


*ミュージカルを企画するには?

答えはシンプル。これらの必要なものを一つずつ集めていくだけです。

お金や時期に際限がなければいくらでもこだわることができます。

近年では有名な俳優が演出を務めている作品や、有名な演出家と新進気鋭の若手俳優のタッグなどもよくみられますね。

可能性は無限大。売れるものを研究して追求するもよし、自分の作りたいものを追い求めるもよし、仲良しで集まって納得がいくまで話し合って作り上げていくもよし…。夢が広がりますね。私はとってもワクワクします。

あなたが企画するなら、誰を起用して、どこで、どんなミュージカルを立てますか?

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