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「夏の約束」

蒸し暑い七月の朝、通学路を歩く中で、菜々子と美咲は汗ばんだ額をぬぐいながら話していた。

「美咲、海に行きたいなぁ」と菜々子が言った。彼女は夏の制服を揺らしながら、青空を見上げた。

「いいね、菜々子。でも、夏休みまで待たないとね」美咲は笑顔で答えた。彼女の笑顔は、まるで梅雨明けの太陽のように明るかった。

そうして二人は夏休みを待ちわびながら、毎日を過ごした。期末試験が終わり、ようやく待ちに待った夏休みがやってきた。二人は計画を立てて、電車に乗り、海へ向かった。到着した砂浜には、キラキラと輝く太陽と波音が二人を迎え入れた。

菜々子と美咲(水着)

菜々子と美咲は少し大人びた水着を身につけていた。二人は海風に吹かれながら、ビーチボールで遊んだり、砂の上に寝転んだりして過ごしていた。

その時、日に焼けた金髪の大学生三人組が彼女たちに近づいてきた。

「君たち、俺たちと遊ばない?」リーダー格と思われる一人が軽い口調で言った。彼はサングラスを外し、白い歯を見せて笑った。

菜々子と美咲は警戒しながらも、その魅力に引かれてしまった。美咲が目を合わせずに小さくうなずくと、三人組は嬉しそうに笑った。

「さぁ、行こう!」彼らは二人を誘い、ビーチでバレーボールをしたり、海で泳いだりして楽しい時間を過ごした。時間が経つにつれ、彼らの陽気な態度と気遣いが二人の警戒心を解いていった。

夕方、日が沈みかけた頃、三人組のリーダーが言った。「ちょっと静かなところに行こうか。」

彼らは人のいない岩陰に移動し、秘密の楽しみを共有した。三人は女性の扱いに手慣れており、二人は次第にその魅力に飲み込まれていった。菜々子はリーダーと、そして美咲はその友人たちと、それぞれの情熱的な時間を過ごした。

その夜、三人組の提案でホテルに向かった。そこで彼女たちはパートナーをとっかえひっかえして、さらに情熱的な夜を過ごし、忘れられない夏の思い出を作った。

夏が過ぎ、秋が訪れ、やがて冬となった頃、菜々子と美咲は自分たちの体に異変を感じた。二人ともが子供を身ごもっていることに気づいたのだ。

菜々子は美咲に電話をかけ、涙声で話した。「美咲、私…」

「菜々子、私もなの…」美咲の声も震えていた。

二人は学校の帰り道で再び会った。寒い風が吹く中、二人は肩を寄せ合って話し合った。

「どうする?菜々子」と美咲が尋ねた。

「分からない。でも、私たちの人生が変わるのは確かだよね」菜々子は少しずつ決意を固めるように言った。

「うん、そうだね。でも、これも私たちの選んだ道だから…」美咲もその決意を共有していた。

二人はこれからの未来に向けて、新たな決断を下すことを誓った。ひと夏の代償は彼女たちにとって計り知れないものだったが、その経験が彼女たちを強くし、未来を切り開く力を与えてくれると信じていた。

菜々子と美咲は手を取り合い、寒い冬空の下、新たな一歩を踏み出した。

[おしまい]

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