乗り物

中学生の時から大学1年生の時くらいまで、たまに夢日記をつけていた。

だからだろうか、内容がどんどん抽象的になるのである。

これは、自分のmixiにかつて載せたことのある、20歳になる前の自分が書いた夢日記だ。

我ながら今読むと、夢というか寓話として出来すぎてるような気がしないでもないけど、本当にみた夢の話。まあ、夢だから虚なんだけど。


「さっき見た夢」 2009年02月07日07:29投稿


なんか怖い夢を3コくらい見たんだが、うち2コは忘れてしまった。

 

 

怖い夢『電車』

 

なんか変な廊下みたいなところ。

いろんなところへ続くドアがあたくさんある。

その中のひとつに入る。

 

 

電車の中にいた。

前にも一度来たことがある。

そのときは出られた。

確かここは、長居すればするほど出にくくなるんだ。

 

そこで、ついつい前に出た出口以外の出方はないのかなって思った。

それを探しているうちに、前には使えた出口がふさがってしまう。

ここに閉じ込められて出られなくなることは、なんだか途方もなく恐ろしいことのように感じられた。

 

必死で出口を探したり、前に出れたやり方を試してみたりする。出れない。

そこで声が聞こえた。

「働いている人間が書いてある窓を割れ」

 

見ると工事現場やサラリーマンや教師の絵が窓に、2枚置きくらいで書いてあった。

なかなか割れないそれを4枚くらい割ったところ、おもむろにドアが開いた。

 

電車がどこかの駅のホームについたようだった。

ドカタのなりをしたおっさんが

「降りるなら俺が乗るからとっとと降りろ」

的なニュアンスのことを言った。

 

「ざまあみろ。その電車乗ったら降りれないのだぞ」

と思って、ホームに降りようとすると、なぜかホームを歩いている人間が一人もいない。

みんな何かの上に乗っている。

 

俺も近くのゴミ収集車みたいな取っ手がついている車によじ登った。

俺が取っ手につかまっていると車はスピードを上げ始めた。

これじゃ、いつ振り落とされるかわからない。

 

 

すると隣の男が言った。

「お前が今まで乗ってたのが正社員の乗り物だ。これは派遣社員の乗り物だ。」

 

夢ながらに「えっ何?そういう話?」と思って目が覚めた。

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