日本で出会ったアメージングなタイ人たち
家族で日本に住んでいた期間、
我が家は残念ながらタイ人の友人には恵まれませんでした。
初めの方は、日本で同胞の人に知り合えた!とキラキラ喜んでいた母です。
日本語能力ゼロで来日し、日々の生活における色んな場面で苦労し、義理家族からはあたたかく迎えられない(というかいじめられる)しで相当ストレスが溜まっていたことでしょう。
同じような境遇かもしれないタイ人女性に出会い、愚痴り合ったり、悩みを共有したりしてストレス発散できるかも!という期待があったんじゃないかと思います。
しかしながら、母は日本生活後半あたりから、
日本にいるタイ人と知り合うことを一切止めてしまいました。
それもそのはず、ご縁のあった方々がなかなか癖の強い方揃いで・・。
※母-タイ人、父-日本人、子-私
・・・
特に私の記憶に残っている方が3名いらっしゃいます。
ネーンさん、分かりやすく言うと、
えっと、貴方は何目当てで今の旦那さんと結婚したんですか?
と言いたくなってしまう感じの方でした。
母にしてくる話といえば、
自分はどれだけ旦那さんにブランド品を貢がれていて、高額な結納金を積んでもらって、毎月たくさんのお小遣いをもらって、お小遣い以外にも勝手に旦那さんの収入から自分のタイの実家に送金している、
という話題ばかり。
終いには、うちの母に
何でそんなに旦那に遠慮してるの?貴方も出来るだけ旦那さんの収入握った方が良いよ。
とアドバイスしてくる始末w
なんとな~く、私は綺麗だし勝ち組キラキラ、貴方なに真面目に生きちゃってるの?みたいな上から感があってあまり好印象ではなかった。
あとは、OLとか会社勤めなんて割に合わない仕事は出来ない。みたいなのも言ってたな。
そういう彼女はタイで観光業に携わっていたそうです。...........観光業。
(大人になった今と子供の頃の当時とでは感じ方が変わるね。良いのか悪いのか・・。)
彼女の旦那さんがそれで良いなら良いので、どうこう言うつもりはありませんし、彼女も悪気はなかったと思いますが、
ちょっと、うちには合わない方だったのでフェードアウトとなりました。
日本人男性と結婚して子供が2人居たゴイさん。
ある日突然、旦那と喧嘩したと言って、泣きながら子供2人引き連れて我が家に転がり込んで来ました。
結局1週間くらいうちでお世話して帰っていったんですが、
「大したもの食べさせてもらえなかった。部屋も3人で窮屈だったし。」
って彼女が吹聴している、というのを後日小耳に挟んでしまったのでした。
こういうのって、巡り巡って当人の耳に届いてしまうものですね。
これにはさすがにナムチャイのある母も撃沈。
当時の私は子供ながらに激怒。
人の家で1日3食タダで飲み食いして1週間寝泊まりしていった人が言うこと?って。
マック食べさせたのがダメだったのかな?w
更には、少し時間が経ってから、実はあの時、
「お金をもって家を出てこなかったから数万円貸して欲しい。」
って言われて貸したんだよね~。って母に聞きました。
と同時に、
「日本人の場合はどうか知らないけど、タイ人にお金を貸す時は、返ってこなくても良い場合でなければ絶対に貸してはダメ、返ってきたらラッキーくらいに思えなさそうな場合は初めから貸さないこと。」
と教わったのでした。
母は、返ってこない可能性が高いと分かりつつも、同じく異国にいる彼女たちを不憫に思ったから手助けしたんだろうか。
母が優しいからってどんどん寄生されたら後々困ったことになっていたかもしれないので、
悪口が私家族の耳に入って縁が切れたのはラッキーだったかもしれません。
日泰ハーフの娘さんが1人いる、日本人の旦那さんとは離婚済みのオイさん。
たまに娘を連れてうちに遊びに来ていました。
日本語が全く出来ない娘さんと会話出来て歳も近い私が遊び相手に丁度良かったのかもしれません。
事件があったその日、彼女は娘さんを連れて我が家に遊びに来ていました。
会うのは何故かほとんど我が家で、いつもだいたいタイ料理を振舞っていました。
みんなでリビングルームで寛いでいた時、確か彼女がトイレに行くとか言って席を立ったんだったと思います。
私もちょっとしてから別室におもちゃか何かを取りに向かったのでした。
そしたらその別室に、彼女がいたw
思い切り目と目が合ったww
棚の中身を物色していたように見えました。
いきなり私が現れたから、ドキッとしたんでしょう。
慌てて扉を閉めて特に何か言葉を発することもなく戻っていきました。(この光景、何故か未だに鮮明に脳裏に焼き付いてる。)
何か見てはいけないものを見てしまった気はするけど、
当時子供で良く分からなかったし、何か探し物でもあったのかな?くらいに思って、その日はそのまま暫く一緒に過ごしました。
彼女たちが帰ったあとに、母親にさっきの出来事を話しました。
あのお部屋で鉢合わせたんだけど何か探してるみたいだったよ、って。
そしたら母はドン引いていた。
そして、でかしたっ!て凄い褒められた。
仏様が、Makoちゃんをあのタイミングであの部屋に向かわせたのねって、感謝のワイをしていた。
私は大したことしてないのにやたら褒められたのが嬉しかった^^単純^^
今まで家に遊びに来ていた時も毎回こんなことされてたのかもしれない、と思うと結構鳥肌ものですね。怖すぎ。
彼女とはこの日以来、会うことは2度となかったのでした。
彼女もばれた!って察したのかな。
大人になって思い返してみると、彼女は日本人の旦那さんと離婚したと言っていたけど、
じゃあどうやって日本で暮らしていたのか?ビザ…??と疑問も。
しばらく日本に住んでいると言ってた気がするけど、お子さんも日本語分からないみたいだったし。もはや本当にハーフキッズだったのかどうかすら分からないな。
もう何が本当で嘘だったのか分からないので考えないことにします。
・・・
この3人目のオイさんという方の一件があってから、
母は日本でタイ人と知り合うということを完全にシャットダウンしてしまいました。
どれくらいシャットダウンしていたかというと、
周りからタイ語が聞こえてきたら、うちの家族はタイ語を使うのをぴたっと止めるくらいには関わろうとしなかったです。
もしかしたら、オープンにしていたらその後良い出会いが待っていたのかも分かりませんが、母はもう心が折れてしまっていたようでした。
そんな母の日本時代の友人といえば、
日本人の旦那さんがいる韓国人女性と、頻繁には会わなかったけれど気にかけてくれていた関西弁のおばちゃんでした。
このお二方の存在なしには、母は日本生活サバイブできなかったんじゃないかな・・。
今でも日本に行く度にお茶したりして、親交が続いているようです。
・・・
近所で空き巣被害が出た時に、何の根拠もナシに真っ先に我が家が疑いの目を向けられたことがありました。
ご近所さん方とは特に付き合いもなかったけど、うちのことそんな風に思ってたんだ・・って本当に悲しくなってしまって。
タイ人差別だー!とわーわー声高に言いたくなってしまった時期がありました。
そんな時に、自分がこれまでに日本で出会ったタイ人たちのことをふと思い出して、
こりゃ疑われても仕方ないのかもしれない・・と考え直したりして。
こんなタイ人しか目にしてこなかったとしたら、それは疑いたくもなるし、信用するのは難しいのかも。
もしかしたら、ご近所さんたちは日本でこの手のタイ人しか見聞きしたことがなかったのかもしれない。
そんな人たちに、うちのこと疑ってひどい!と思うのは何か違う気がしてきたので怒るのを止めました。
私だって、自分の母やタイにいる家族や知人を全く知らなかったとしたら、
疑いの目を向けている側にいた可能性、大いにあるからね。
・・・
「タイにいる日本人が本当に気を付けないといけないのは、日本人。」
って聞いたことがあります。
それと同じようなものでしょうか。
外国で同胞の人を狙うって、なんか悲しいですね。
不慣れな外国にいるからこそ助け合って・・みたいに思っていると痛い目に合うんでしょうか・・。
それだけ同胞の人というだけで信用してしまい、気を緩めてしまいやすいのかもしれません。
どこの国の人でも心ないことをしているのは、ほんの一握りの人達だけかもしれないのに、
それが全体に与える印象って計り知れないですね。
反面教師。
☺︎ขอบคุณค่ะ☻
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