c-002_『映画それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌』

子ども達とDVDにて観賞。
思っていたよりも、子ども達が一時間モノの作品を鑑賞できるようになったのはうれしいところ。

さて、『それいけ!アンパンマン』は言わずと知れた やなせたかし先生の絵本が原作のアニメ。記憶違いでなければ、もう30年以上続いているんですね。

子ども達の興味に合わせるように、テレビアニメのアンパンマンや劇場版をしこたま見るようになったのですが、(失礼を承知で書きますが)何においてもゲスト声優さんの存在が非常に『邪魔』。劇場版の『シンプソンズ』じゃないですが、本職の声優さんが収録したバージョンがほしいな~…と思えるほど、タレントさんや芸人さんがゲスト出演した時の声がとにかく『邪魔』です。
テレビ局や芸能事務所各方面への配慮などもあるのでしょうけど、『餅は餅屋』。通して聴いた時の落差がありすぎるのが本当に残念。他の『映画それいけ!アンパンマン』でもそうですが、『アイスの国のバニラ姫(2019年)』の榮倉奈々さんもそう、『だだんだんとふたごの星(2009年)』のスザンヌさんもそう。『アンパンマン・ワールド』に没入して鑑賞しているのに、ゲストの声を聴くたびに現実世界に引き戻される…。

今回の場合、魔女・ブラックノーズ(声は『孫悟空』野沢雅子さん)の手駒として育てられたヒロイン、カーナ(声は中谷美紀さん)がクライマックスでコウモリのようなかりそめの姿から、歌の力で本来の姿(…といっても、元々はカナリアか何かの鳥だったのだけれども…白い翼の生えた暖色の服を着た女の子)となって、自由に歌い、ブラックノーズの悪い魔法で出来た檻を浄化(粉砕?)。一気に形勢逆転のクライマックスへとなだれ込んでいく!
……というところなのに、
「そうだ 恐れないで み~んなのために♪」
と歌い出したときの、歌声の低いこと低いこと。
歌のウマヘタもあるでしょうけど、ここでは声の高い人を起用してほしかった…。
 
……ある種、これもブラックノーズの魔法だったのかな? 結構歴代ゲストヒロインからしたら異色なキャラだっただけに残念。

あらすじですが、ウィキペディアによると『カーナは、カナリアの雛鳥の化身である女の子。彼女は、嵐の夜に「暗闇の森」へ飛ばされ、闇の女王・ブラックノーズによって人間の姿に変えられ育てられた。
ある日、ブラックノーズの命令でアンパンマンワールドにやってきたカーナは、「暗やみの笛」を吹いて人々から幸せな気持ちを奪ってしまう。
「歌やダンスや美味しいパンは間違った幸せだ」と教えられ育って来たカーナ。自分が彼女に騙されていた事に気付いた時には、世界はブラックノーズによって暗闇の世界と化していた。』というものです。

あんな容姿をしていても『お母さん』に育てられたわけで…。
そう思うと、数日で今までの自分の(植え付けられていた)価値観が全部ひっくり返ったときのカーナの衝撃たるや、相当なモノがあったろうな~。
アンパンマンワールドなので、そこまで掘り下げて描かれはしないだろうけど、自分のみに置き換えてみると、なかなかにハードですよ……。

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