司法か暴力か 3/12





工藤会(九州極悪暴力団)の2審が行われたらしく、世間はその判決を見守った。僕は教養があるので、この辺りのニュースもしっかり見ているんだ。偉い。が、なんと判決は一審での死刑が覆り無期懲役。当然ネットは司法が暴力に屈したと荒れる。うーん...知ってた!

仮に僕が裁判官として考えてみる。目の前には、九州を混沌に落とし込めた会長その人がいて、判決内容を不服とし、恨みを買われ自分が標的になんて考えた時、僕は彼の罪の裁量をしっかり測ることができるだろうか。実際、一審で彼を裁いた裁判官は警察によって要保護となったらしい。それくらい危険な相手。でも、世間の圧力に屈し、被告に向き合わずに死刑を宣告するのもまたそれは違う。仮に極悪だとしても、それは1人の人間であり、命である。結局のところ、断片的にしか残っていない証拠、証言から裁かなければならないのは、どうしようもなく残酷な行為だ。まあ、あまり事件を知らないのに深入りするのもよくないか。それにしても、工藤会よりも強大なロシアに立ち向かった赤根というICCの裁判官。彼女は裁判官なぞいくらでも代わりがいると発言し、プーチンを指名手配したが、あの胆力はどこから来るのだろうか。死をも恐れぬその覚悟に、心を打たれます。

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