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一人暮らしの叔母の終活に関する手続きのサポートをしてきました❗

昨日は緊急事態宣言が解除されて初めて上京し、一人暮らしをしている叔母の終活手続きのサポートをしてきました❗

ひとくくりに『終活』と言っていますが、どのように表現したら良いのかわからないので、このようなタイトルになりました。

経験談として読んでいただければ嬉しく思います。

叔母のこと

叔母は私の母の妹で今80歳。
結婚はせず今も一人暮らしをしています。

東京都の公立保育園の園長を長い間勤めあげ、60歳で退職。

それから10年ほどは、全国に、海外に旅をして、カナダ留学も何回も行き、好きなことをして悠々自適な生活をしていました。

70歳を過ぎてから、自分のこれからのこと(入院等の保証人について、葬儀について、お墓について)を考えるようになり、あるNPOと死後事務委任契約を生前契約をしたようです。

その契約をしたころ、親族の中でもいろいろな事柄が起こり、叔母自身も傷付いたこともあったらしく、
「私は誰にも頼らず、一人で生きて一人で死ぬ。だから、それをサポートしてくれる場が欲しかった」と後日聞きました。

叔母、倒れる!

契約をして数年後、叔母は脳出血を起こします。利き手の右手が使えず、電話もかけられず、「このまま死んでしまったらそれでも良い」と思いつつ、ベッドに入ったそうです。

朝目覚めると「生きていた」・・そして少し手も動いたので、契約をした「NPO」に電話・・すぐに駆けつけてくれて、救急車を手配してくれて緊急に入院しました。

ところが、叔母は前述した通り、心が頑なになっていた頃に書いてあった契約書では「入院や死を迎えても誰にも連絡しない」と言うところに☑をしていたようです。

母は一週間に一回は電話をしていて、電話が通じないときには次の日に電話をすることにしていたようですが、何も聞いていないのに(例えば旅行に行くとか)3日も電話に出ない、何か違和感を感じる、というのです。

ちょうど私が休みを取れたので、二人で叔母のマンションに向かいました。

中に入ってみると、「今ここに叔母がいた」かのような机の上(薬の箱が出しっぱなし)だったりベッドが乱れている様子に、逆にこれは「何かが起こった」と直感しました。
叔母はいつもとてもキチンとしている人なので、その乱れに普通ではないと思いました。

そして、机の上、引き出し、さまざまなところを開き、さらに「消防署」の電話が壁に貼り付けてあるのを見つけました。

もしかしたら、自分で救急車を呼んだのかもしれない・・・

そこでそこに貼ってある消防署に電話をしてみました。

初めは個人情報は教えられない・・と言いましたが、その言葉に「何かを知っている」と感じて、食い下がったところ、最後に「救急搬送した」と病院名まで教えてくれました。

母と即刻、病院に行ってみると、受付で何階と言うことは教えてくれましたが、その階に行って看護師に名前を言うと、「ご本人が希望されていないので教えられない」と言うのです・・。

「ここにいる」と思った私は、看護師の手を払い、病室を探し始めました。

そして、叔母を発見!

叔母は脳出血をして下半身まひ、少し高次機能障害に近い症状をしていましたが、命には別状はないようで、「どうしてここに?」と・・。

母は「何を言っているの!」と叔母を叱り、私がそれまでの経過を伝えました。

その時に、NPOと「死後事務委任契約」をしていること、契約の内容、などを少しづつ話してくれました。

話しながら、母と抱き合い泣く叔母・・

「一人で生きていく」と決めても、「死に直面した経験」をして、不安だったに違いありません。


その後

初めは、母も私も、なぜそんな契約をしたのか、と叔母を責めてしまっていました。でも叔母の話をじっくり聞き(数日、休暇を取って叔母の部屋で滞在しました)、叔母の心を理解し、部屋にあった契約の中身も確認しました。

その際に、「遺言書」の公正証書、NPOとの契約の公正証書も見つけました。

叔母が入院した時にNPOにお世話になったこと、持ってくるものや必要な買い物はNPOでやってくれたこと、一日派遣するといくらというものがあることもわかりました。

叔母のリハビリが始まり、初めは「文字を書く」ことでした。また一人で暮らすために「買い物」をしたり、計算をするリハビリもうやっていったようです。

それから一か月ほどで退院。退院の際には「高次機能障害」を診断され、今後についてはNPOが対応、介護認定、ヘルパーの配置、お風呂のバリアフリー化などをしてくれ、さらに、契約していたアルソックへボタン一つで連絡ができるようになどの準備をして、退院しました。

退院してから二週間ほどは母がヘルプに行き、休みの日は私も行って、「NPOとの契約の中身」の変更についても話し合いました。

叔母の気持ちはわかった・・
東京で最後まで一人で暮らしたい・・

でもせめて、何かがあった時に連絡ができるようにしてほしい、
もし命が終わるときに、連絡をしてほしい、

などなど・・・

母の涙の訴えも心に響いたのかもしれません。

NPOとの契約の変更について、前向きになってくれました。

会うたびに叔母の気持ちを聞き、話し合いを重ねましたが、叔母の気持ちの最優先を意識して支援してきました。


叔母と一緒にNPOで面談をする!

遺言書の件、契約内容について、以前の公正証書を書き換えたい、と叔母から連絡が入り、「一緒にNPOに行ってほしい」と言われたのは、3年前。
父の葬儀の後でした。

そこで、私は叔母と一緒に初めてNPOの事務所に出かけたのです。

叔母と二人で契約の中身について思いを伝え、契約書や公正証書も書き換えることになりました。

緊急連絡先の一番を私に、残った財産は全て様々な団体に寄付する、などなど。

その後、一時は、「マンションを売って、群馬でまずはサ高住に入る、その際にはNPOとの契約を辞めて、恵子が後見人になる」という話も出ましたが、

叔母なりに真剣に考えて、「それは恵子ちゃんに迷惑をかけることになる、それに、私は最後まで一人で東京で暮らしたい」と決心をしたので、

そうであるなら、しっかりNPOとの契約を見直して、一番良い方向性を面談で出そうということになり、NPOに面談を申し込み、昨日叔母と一緒に私が事務所に行くことになったのです。

契約書では、「収骨はしない」、NPOの契約しているお墓に入れる、ことにまだなっていたので、この秋の旅行(母と叔母と私で伊香保温泉に二泊三日で過ごしました)でも十分話し合い、「収骨はする」「その際の遺骨は恵子が預かり、群馬にある共同墓地(祖母も入っていて母も入る予定)に入れる」ことを決め、訂正してきました。

NPOはあくまで、本人の希望が一番、いくらでもこの契約を変更できます、と言ってくれているので、今度も気持ちが変わるときには相談できそうです。

今後の「後見人」の話や、もし何かがあった時には「必ず江村恵子に連絡する」と言うことも叔母が書き記してきたので、安心しました。

ただ、公正証書は変更は大変なので、今「遺言書」について叔母も思うことがあるようですが、それはもう少しこのままにしておく、ということまで話し合ってきました。

私は、叔母が頑張って働いて貯めてきたお金は、全て叔母が使うべき、と思っています(何かあった時は有料老人ホームに入るなど)が、今はまだ、今住んでいる場所で最後まで「一人で暮らしたい」と言う願いを持っているので、今住んでいるマンションで最後までいろいろなサポートを受けながら暮らしていく、どうしても一人で暮らせなくなったときに、マンションの売買、または誰かに貸すなどをする、でもその手続きの時に、認知症など叔母が判断ができないと分かった場合には、「後見人」の契約をする予定のNPOと私で対応する、ことになりました。

マンションの売買についてや施設等についても一緒に調べていますし、NPOも最後まで責任を持つと言ってくれているので、もう少し様子を見ることになっています。

一週間に一度の連絡の取り合いも継続します。

最後に

今回、私は叔母の思いをあらためて聞き、

「サポートをするのは、最後まで本人の気持ちを尊重すること」

「私の願いではなく、本人の生き方を尊重し応援すること」


が本当の支援だと感じています。

それをし続けること、それにより信頼が深まっていくことも感じました。

思いは変化します。人との繋がり、関係性、自分の体と向き合うこと、などなどで。。

それでいいのだと思います。

その時々、離れているけど、「支援するよ」のメッセージを伝えて、半年に一回は母と叔母の旅行を企画して(春には、三浦半島への旅行を考えています)、繋がりながら、焦らず関わっていけたらと思っています。

叔母の今の状態は右手のマヒやしびれがあり、高次機能障害もまだ残っています。

でも一緒に旅行に行くまで回復しています。

母と叔母を旅行に連れていくのは大変ですから、娘の力も借りますし、バリアフリーの部屋や食事の場所も念入りに調べます。

でも2人が笑顔で嬉しそうにしていることで苦労も吹き飛びます。

何より、叔母と母が笑顔で楽しく残りの人生を喜んで生きてほしいと願うばかりです。


おまけ

最近、叔母だけでなく「終活」に関する相談も受けるようになってきました。

義父母の遺産相続で経験したことや、叔母との経験、を活かしながら、学びも継続して、誰かの何かのお役にたてればいいなと思っています。

何か相談したいこと、話したいこと、聞いてみたいことがあったら遠慮なくお伝えくださいね(*^-^*)


今回も読んでいただき
ありがとうございました<m(__)m>


【書いた人】
「江村恵子@夢応援・ゆるふわ雑談会」

「恵子さん」と呼んでください。

⭐つなぎびと⭐ 元保育士/
1種幼稚園教諭/終活アドバイザー/
終活ライフケアプランナー/
身上監護アドバイザー/終活ガイド上級 ☆/
心理カウンセラー勉強中☆彡

好きなもの・好きなこと💓/
家族、旅行、自然、家庭菜園、空、新緑、花、
読書、俳句、おしゃべり、カーブス

尊敬する人/マザーテレサ

リアルでは
「終活アドバイザー群馬サークル」
代表。


オンラインでは、元保育者として、
母として、終活ワーカーとして
「素敵に生きる人生について」について
発信をしながら、
「ゆるふわ雑談会」を開催中。


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