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私が『終活』を考えるようになった「人生の終わり方」と相続について☆☆

この3年の間に、実父、義父母と続けて見送った私は、この見送りの全てを体験して、『終活』の大切さを感じるようになりました。

今回は、実父と、義父母の「人生の終わり方」について、まとめようと思います。

最近、実父および義父母の「人生の終わるとき」をnoteに書きました↓↓↓

二つの記事とも多くの方に読んでいただき、コメントを頂きました。
ありがとうございます。



今日は、「亡くなる前」また「亡くなった後」の家族の取り組みについて、特にそれぞれの「終活」の様子と相続について書いていきます。

今日も読んでいただけたら嬉しいです(*^-^*)


<実父と私達家族が、自然な形でしていた『終活』のとりくみ>

 父は2018年1月11日に86歳で亡くなりました。
父は、定年の前ごろから高血圧、がん、また重症筋無力症など多くの病を抱え何度も入退院を繰り返していました。

様々な病気になっても必ず復活を果たしていた父でしたが、亡くなる前には人工透析もしていたので、自分なりにいつ何が起きてもおかしくないと思っていたのでしょう。

自分の経歴や思いをつづった『葬儀の手引き』のようなものを作成しておいてくれました。

 そのため「痛みだけは取り除いて特別な医療はしない」など、父の思いや願いは家族一同が理解していました。

また、突然の死の前には、生命保険や保有財産の確認だけでなく、葬儀社の選定や予算、連絡する人、親族の宿泊場所、なども事前に家族で話し合い、「葬儀について」というタイトルで私がまとめてワード作成しておきました。

まさに、自然な形で『終活』の取り組みをいしていたのだと、今では思います。

<父が「危篤」状態になって>


父が危篤状態になって私がしたのは以下のことです。

①銀行の手続きへ
父がが緊急入院し、「危ないかもしれない」と思ったときに、私が最初にしたのは、銀行の定期をおろすことでした。

実は以前、知り合いに「亡くなると銀行が凍結して引き下ろせなくなる」と言われていたのを思い出したからです。

②銀行で出来たこと、できなかったこと
銀行に行き、定期をおろそうとすると、定期は本人でないとおろすことができないと言われ、「入院している」旨も伝えましたが、銀行の人は「入院している本人と電話で話ができたら・・」と・・。

 その対応が間違った対応ではないと思いながら、知識も何もない私は命の危険が迫っている人に電話をかけて確かめるという言葉に驚いてしまいました。

その日は普通預金のみカードでおろしましたが、結局次の日に亡くなったのです。

 亡くなった次の日、銀行に行くと、トップの方が丁寧に対応してくれました。しかし、全てを解約するのには時間がかかりました。

 2019年7月より「預金の払い戻し制度」が始まり、相続発生後に凍結されてしまう銀行口座について、相続人の同意がなくても一定の金額を払い戻すことができるようになりましたが、まだ父が亡くなった時はその制度は始まっていなかったのです。






父が亡くなったころはまだ私自身が「終活」ということを意識もしていなかった時期ですが、父が自然な形で「終活準備」や「死に方」についての示唆を残してくれたような気がします。

<父の遺産相続について>

こちらは、全て法定相続通りに行いました。

つまり、母が遺産の二分の一、私と弟が残りの遺産の二分の一ずつしっかり分けることにしました。

財産管理がしっかりされていたので、時間はかかりましたが、問題なく取り組むことができましたが、細かな手続き(保険、銀行などの手続き)は、私と弟で行ったので、やはり大変でした。

 以下当時の各銀行、保険会社の解約入金について参考までに記載しておきます。




<参考>
(1月11日死亡)手続き開始
※1月11日 地方銀行定期の一部を解約手続き入金
※1月24日 ジブラルタル生命より生命保険入金
※2月1日  ニッセイ生命保険より生命保険入金
※4月26日 地方銀行の定期等すべて解約入金
※5月18日 みずほ証券より解約入金
※5月28日 遺産分割完了




<義父母の遺産分割>


義父は、2019年6月26日、続けて義母は、2019年8月1日に亡くなりました。
義父母が亡くなった後、遺産分割という大きな課題が発生したのです。

義父は以前、建築の会社を経営。
ただ、私の夫を含めた 子ども3人はその仕事を受け継ぐことは ありませんでした。

義父が入院してから亡くなるまで、 
あまり時間がなかった、という理由から、事業のこと、会社の工場のこと、相続財産のこと
など、義父と兄弟同士で話し合う間もありませんでした。
義父は、治る気持ちでいたこともあり、話を出す気持にもなれませんでした。

そのため、亡くなってから 
様々な問題が発生することになります。




例えば
◆通帳を同じ銀行でいくつも作れていたり 業者ごとに通帳が違うため 全ての財産は不明だったり・・・
◆遺言書はあったが、10年ほど前の日付のまま手書きのもので、正式なものとは認めらなかったり・・・



特に、義父母の場合、子どもが三人とも男兄弟であったため、親子の会話も少なく、思いを語り合うこともなかったようです。

さらに、38日後に義母も亡くなり、義母の分の相続も発生したため、
私達兄弟(妻も含めて)仕事を持ちながら遺産相続に着手することは困難だと判断しました。

相続の取り組みの流れ



①私の知り合いの行政書士と業務委託の締結。

②正式には認められなかったとはいえ、義父の遺書があったので、
それをもとに基本法定相続の在り方で進め、遺産分割協議書が作成されました。

③義母から「遺産は全て三分割するように」と言われていたので、
それも合わせて遺産分割協議書に含めました。

④土地の登記変更は司法書士に、相続税の申告等は税理士にお願いしました。


工場については、兄弟で話し合いを重ね、

◎工場は解体。(工場の物が沢山残っていたため解体費用は莫大でした)
◎土地も整地、不動産業者に販売を依頼。

と決めました。

コロナの影響で売買成立に一年かかってしまい、想定よりも安価で決着。
またその土地の維持管理(固定資産税、草むしり等)にも経費がかかってしまいました。


 行政書士、司法書士、税理士、解体業者、不動産業者、測量士、などたくさんの専門家の方々にお世話になり、手数料など支出は増えましたが、義父母の場合は、「専門家に委託する」という判断は間違ってなかったと思っています。

 三回忌を前にした2020年3月。
遺産分割の全てが終了しました。

遺産分割はなんとかできたものの、今回の件でも私には、心残りがあります。


それは
兄弟間の確執が発生したこと。

それまで本当に 仲の良い兄弟でした。
ただ
遺産相続を通じて それまであまり表に出なかった 兄弟の様々な思いが あぶり出されてしまったのです。

そのことについては、今後、書いていこうと思います。

以下、相続をするにあたっての経過を参考までにまとめます。




<参考>
※2019年6月26日 義父死亡
※2019年8月1日  義母死亡
※2019年8月10日 行政書士と契約
※2019年8月17日 遺産相続分割協議書作成
※2019年9月17日 動産登記完了、工場の解体について兄弟で話し合う
※2020年1月7日  工場解体
※2020年4月24日 相続税申告
※2020年6月20日 遺産分割完了証明書(動産について遺産分割を行う)
※2020年12月18日 不動産売買契約
※2021年3月10日 不動産分の確定申告
※2021年3月16日 不動産分の遺産分割終了





今回も読んでいただき、ありがとうございました<m(__)m>


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