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『チャタレイ夫人の恋人』

『チャタレイ夫人の恋人(Lady Chatterley's Lover)』は、私の人生にかなり影響を与えました。あなたの人生は、これでいいの?この本を読むと、わたしはいつも、そう尋ねられているかのように思いました。中心人物のコニーは、生き生きと人生を生き、一方、わたしは本当にしたいことではないけれど、しなければならない事を抱えて日々を過ごしました。どうにかしたい、自分らしく生きたいなあ、と思うとき、この本を手に取りました。人生は一度しかなくて、命は美しいものである。この本を読むと、そう感じられました。この本を読むたび、わたしは、自分の人生の、流れを正し新しい窓を開けようとしてきたと思います。

肉体という衣をまとった魂が求め合って、生命がぶつかる感覚を、ロレンスは、風景、天候、肉体を描写しています。そこには、言葉以上の世界があります。例えば、コニーは、下腹部の茂みを愛の毛と呼び、忘れな草を彼のそこに挿す。雷がやみ、外に駆け出して、激しい雨の中で彼と1つになる。天候、イギリスの自然の風景、2つの魂が、これ以上ない美しい姿で相まみえるのです。

全体のストーリー、細かいエピソード、どこも示唆的で、美しくて、感動します。人生で起こる事は、避けきれない事件であり、それは永遠につながっているのです。この本は、何度読んでも飽きることがない、わたしの大切な物語です。

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