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「キミの見ている風景」

キミはいつも僕の隣

僕の見ている風景には
決まってキミのちょっと
斜め横顔の一部分が含まれていて

キミの見ている風景には
いつも自信なさげで
俯き加減な僕が含まれていて

二人が
聴きたい歌

見たい景色を
探しに行く

共に分かち合う

でもいつからだろう…

いつからか
僕には
キミの声が
聞きとれなくなって

いつからか

二人の見たい風景が
変わってしまった

僕が
山に登りたい
というと
キミは
高層ビルから
キラキラのネオンを見たいと言う

僕が
明日というと
キミは
また今度
という

ふと
気がつくと
僕の横は少し広く空いていて

キミが含まれていた場所からは
違った景色が見えたんだ

違うイロ
別のモノ
匂いすら…

いや

見つけた

キミは
もうあの頃のキミじゃない

そして僕は

もう
あの頃の僕じゃない




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