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徒然なるままに

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うたかたの詩作です。
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#身体

「眠れぬ夜」

暗闇の中 幻のキミに抱きつき 愛撫した 心なしか 熱くならない身体が 恨めしく 潤いを求め 刺激を 繰り返すも 欲すれば 欲するほど渇いて 声は 声にも鳴らず 想えば 想うほど虚しく 全ての穴を 塞いでほしいと願う もう二度と わたしが乾かぬように

「微熱」

あの時と 同じだ 木曜日の16時 打ち砕かれたような後頭部 頬が熱い 今日は 朝から何もカラダに入れていない いっそどこまで空っぽになれるか 試してみようか...? でもきっと 抜け殻にはなりきれない 思考よりも先に あの 煩わしさが また始まろうとしている 熱によって支配されたカラダがそれを物語り 苛立たしさを覚えた 乾いた喉を潤し 意識を散らそうと 抵抗するも 深く 深く 落ちていく... 戻れない 女であるというコトを 身体で思い知らされ 舌打ちす