徒然なるままに

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Silence

いまごろになって 分かる あれは あの人の優しさ だったんだと こうだと信じていた わたしの独りよがり だったと いつも後になって気づく そして優しさというのは目に見えない なにもいわない という 優しさ

後 いくつもの

人生が一本の平らな線ならば 私は その周りを浮遊する不完全な点だ 脱線するのが良くないことは 子どもの頃 覚えた 途中で降りることもね いろんな色に誘われ いろんな形に憧れ それでも無色透明でいようとガンと張る まるで地雷を踏まれることは恐れ避け通る不発弾みたいに 後いくつの 心に響く音…

You're my inspiration.

古い手紙を 読みました とても久しぶりに 読みました ずっと目を背けていた 見るのが怖くなっていた なんども なんども 書き直した手紙 そこには わたしの気持ちが溢れてて あの人への 心が 溢れてて わたしは こんなにも あの人を想ってた でも、 そんな思いが 強くなりすぎて きっと…

僕はアーケード

キミの側に居てあげたい 時折キミは僕を 鬱陶しいと思うだろうから そんな時はここまで出かけた言葉も ぐっと仕舞い込む 傷ついてるキミを見る 笑顔の向こうに 平気なフリした 半泣きのキミが見える 手を差し伸べてあげられるけど そうはせずに ただ 側に居て寄り添うんだ キミの苦しみを見て、…

ふたりの距離

あの日 一羽の鳥が導いた 僕らの風景は 動画から静止画へ キミが二時間前に作った チキンを温めながら 胃袋に消化するまでの12分 それでも 時間は止まらずに 中心点を軸に グルグル回る いつの間にか 僕の胃袋は 機能不全 異物を受けつけない キミだけしか知らない僕も居る 僕だけが知ってるキミ…

ふたりのカタチ

昔 道ばたで見かけて 購入した一枚の絵 二人で 決めた これが その 一枚だったのか そうでなかったかは わからない それが二人にとって どれくらいの価値があるかも でも僕らは その絵を 部屋の一番広いスペースに置いて 毎日眺めた いつからか 他の生活空間や 物質にその絵は 埋もれていっ…

空模様

もしも 明日が晴れならば わたしとあなたは 手を繋ぐ もしも 明日が曇りなら 詰まらない話を聞かせるわ もしも 雨が降ったなら あなたは わたしの膝で眠るでしょう もしも 夜中に嵐なら わたしの肩を抱きしめて そして 雨が上がったら わたしとあなたは  歩きだす

90 Minutes love

90分という時間は 与えるには 足りなくて 求めるには 持て余した わたしは 君の名前さえ 知らない ただ君の腕の産毛が柔らかいこと 声が優しいとだけ知っている わたしが 君の処へ来る訳は 私が 私で無くなるから だのに、 君は いつも わたしを 思い起こさせる 昼も夜もない 薄暗いあの部屋で …

春の嵐

春の嵐が 淡い花弁を奪う 午前零時 抜け出したのは 君の声が聞きたかったから 目を瞑って 言葉じゃない 吐息を感じるほどに 車のシートにもたれ 身を委ねながら 君に 抱きしめられる 今 ここには居ない君と 溶け合いながら

夏なのに

君は 間違いだ といった 私は それでも構わない といった 「待つのは嫌だから忘れることにするよ」といった 私は それは勘違いだよ といった あの日 夏なのに風邪っぴきだった 裸足のままの 君と