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徒然なるままに

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うたかたの詩作です。
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「毒」

満月の夜は 訳もなく 心が騒めくから 手探りで 覚えた タバコの味で 喉を乾かした いつまでたっても 曖昧なあなたに 嫌気がさしたから もう一度して これで最後にしよう と言いました 初潮のとき見た あの鮮やかな血の色に 意識が飛んだその瞬間 毒を刺すことで 心の平静を 保ってた 全ての欲が動きだしそうで 苦しみが心地よさに変わるとき 清廉潔白な心と 身体と 私

「見せかけの」

みんなを笑顔にするために僕らは 歌って踊って笑います なんて言ってる アイドルなんて クソくらえ って言ってた自分が ふいにラジオから流れてきた あの昔聴いた 軽薄な歌に 救われるだなんて ああ 「頭空っぽ」って言って馬鹿にしていた自分は 頭を空っぽにするってのは そう 悪いことではないのかと納得してみたり いやなこと 辛いこと 全部掘り下げて考えるよりは 自分は深く痛みが解るなんて 勘違いしていた自分より よっぽど痛々しくなくって よっぽど救われる存在かもしれない