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徒然なるままに

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うたかたの詩作です。
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2017年3月の記事一覧

「毒」

満月の夜は 訳もなく 心が騒めくから 手探りで 覚えた タバコの味で 喉を乾かした いつまでたっても 曖昧なあなたに 嫌気がさしたから もう一度して これで最後にしよう と言いました 初潮のとき見た あの鮮やかな血の色に 意識が飛んだその瞬間 毒を刺すことで 心の平静を 保ってた 全ての欲が動きだしそうで 苦しみが心地よさに変わるとき 清廉潔白な心と 身体と 私

「見せかけの」

みんなを笑顔にするために僕らは 歌って踊って笑います なんて言ってる アイドルなんて クソくらえ って言ってた自分が ふいにラジオから流れてきた あの昔聴いた 軽薄な歌に 救われるだなんて ああ 「頭空っぽ」って言って馬鹿にしていた自分は 頭を空っぽにするってのは そう 悪いことではないのかと納得してみたり いやなこと 辛いこと 全部掘り下げて考えるよりは 自分は深く痛みが解るなんて 勘違いしていた自分より よっぽど痛々しくなくって よっぽど救われる存在かもしれない

「湯船」

冷えた身体を  足早に   湯船に浸ける 外の冷気と  湯船の熱の   温度差 皮膚に鳥肌が立ち  同時に乳首が突起する  同時に乳首が突起する   次の瞬間    じんわりと沁み入る温かさ 手足を伸ばし  肩まで浸ける   陰毛に着いた    無数の泡 人差し指と  中指で挟み   気泡を散らす 残ったのは  緩やかな毛   揺らぐ 優しく丁寧に  性器を撫でる  膝小僧には   あの時のアザが    ひとつ     ふたつ… 白