マインドフルネスの前に知っておきたい《意識の向け方の重要性》
何となく分かるようで分からないマインドフルネス。
先日はマインドフルネスの前提とも言える《マインドレスネス》について記事にしましたが、今日は2つ目の前提です。
今日お伝えしたいのは《意識の向け方の重要性》について。意識の向け方を間違えると、未来(結果)が変わる。そんな話を紹介します。
Intension Result Map(マインドフルネス・マップ)
意識の向け方が大事であることは、先日別の記事でも紹介しています。
マインドフルネスの考えをリーダーシップやマネジメントに結びつけた第一人者の米ドラッカー・スクール、ジェレミー・ハンター先生は、自身の原体験も交えながら、《意識の向け方の重要性》について以下のように語られています。
社会人として私たちは「意識の向け方」に充分な意識を向けていません。大切にもしていないし、それを評価したり、その力を養おうともしていません。私たちはもっと「意識の向け方」を大切にしなければならないのです!
「意識の向け方」の質とは、人生の質なんです。それは人間関係の質であり、仕事の質でもあるんです。「意識の向け方」こそ、自分自身、そして他者とつながるための秘密の原材料なのです。
これだけでもハッとした方もいるでしょう。でも、どうやったら意識の向け方を変えられるのでしょうか?
ここで紹介したいのが、Intension Result Map、通称マインドフルネス・マップと言われる以下の図になります(みなさんに理解いただくために、内容には私の解釈を、事例は私の実体験に沿ったものになっています)。
上の図を少し解説します。「仲間や部下とコミュニケーションがうまくいかない」という現状(結果)に悩んでいる場合、どんな行動をしたのか、どんな選択肢をとったのか、を振り返るのは難しくありません。「相手と良い関係を作りたい」という意図もさっと思い出せるでしょう。
でも、どこに意識が向いていたのか、その意識はどんな過去と結びついているのか、パッと出てくる人は意外と少ないはず。私の場合、「相手に伝わっていない」「自分の伝え方が悪い」と、当時は思っていました。
Intension Result Mapの進め方はとてもシンプルです。❶結果から意図まで遡って考える、❷自分の選んだ選択肢はどんな過去と繋がっていのか、❸その際どこに意識が向いていたか、を順番に進めていきます。こうすることで、自分のとった行動や選択肢が、自分のどんな内面から生まれたのか、どこに意識が向けられていたのか、がハッキリと見えてきます。
さて、ご察しの良い方ならもうお分かりでしょう。私は意識の向け方を大きく間違えていたのです。
意識の向け方を変えると、未来が変わる
早速ネタ明かしをすると、私は自分が話すことばかりに意識が向いてしまっており、相手の気持ちや想いについて意識が向いていませんでした。
自分の話の伝え方に問題がある、のではなく、相手の話の聞き方に問題がある、と気づいただけで、驚くほどコミュニケーションは改善され、仲間たちとより良い関係を一緒に作ることができるようになってきました(恥ずかしながら、ごく最近の話です)
これをIntension Result Mapに当てはまると以下のような図になります。
意識の向け方を変えることによって、違う選択肢を選び、行動が変化し、結果が変わります。話すよりも聞くことの比重を高くした...と言えば簡単に思えますが、この「気づき」と「意識の向け方」のズレにずっと気づかず、思い悩んできたのは、きっと私だけではないと思います。
自分の意識には方向、ベクトルがあります。意識をどれだけ向けていても、その方向がズレているだけで、その先にある選択肢や行動が誤った方向に進んでしまう。だからこそ、《意識の向け方の重要性》を今一度考える必要があるのです。
最後に
いかがでしたでしょうか?
仕事が上手くいかなかった。友人関係や家族との関係が上手くいかない。
そんな悩みにぶつかっている(いた)方は、よかったらぜひIntension Result Mapに挑戦してみてください。自分の意識の向け方は間違っていなかったのか、もしズレていたのであればどんな過去と繋がっていたことでズレてしまったのか。それに気づくことができるか。
こうやって遡り、自分の内側と深く向き合うことがマインドフルネスの前提であり、私もこれからしっかり実践していきたいなと思いました。
良かったら、ぜひご一緒に。
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