つ～かまえた!!【毎週ショートショートnote】

俺は変装の名人で殺人犯だ。
警察の手を逃れるためにマンモス校の生徒に扮し学校の中に身を隠した。通学時は校門の前に教師が立っているが堂々としていれば何の問題もなくパスできる。
授業中は逃げ込める場所を確保すればいい。それには保健室がいいようだ。
どの学校でも保健室は一種の聖域となっている場合が多く無理難題に遭遇する確率が低い。

ドアを開けると保健師が笑顔で迎えてくれた。
この学校の保健室は一風変わってる。アメリカの国旗が掛かっており、保健師の女もアメリカ人のようだ。生徒たちがアメリカ製保健室と呼ぶ理由はこれかと思った。

「ドウシタカ？　キミカラ　チ　ノニオイガスルネ、ドコカケガシタカ？」
「いえ、どこもケガしてないと思うんですけど」
「チョット、テヲミセテ」
手首を掴まれた瞬間、手錠をはめられた。俺は保健師の顔を見た。
「ワタシハポリス。アナタヲツカマエルタメ、センニュウソウサチュウダッタノヨ。サツジンハンゲットダゼ」
しくじった。
(410文字)

２作目です。
たらはかにさま　よろしくお願いいたします。

これはどんでん返し？　　う～ん　ムズイ。

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