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【ライブ出演】世界の終わりに向かっている中で始まっていた話

チバユウスケの訃報が入ってきた時は、
ちょうどThe Birthdayのコピバンがライブ出演を決めて、ライブ前ラストのバンド練習を待っていた時期だった。


その日から私は曲を聴けなくなってしまった。

正確にはチバさんの声を聴けなくなってしまったのだ。

この声からもう新しい歌を聴くことがないと思うと
背筋が冷たくなっていく感覚だった

でもさすがにバンドで演奏する曲はなんとか聞いて練習をする
そこに辛さはなかったけど、
でもバンド以外ではやはり曲を聴けなくなっていた。


ライブ前のラストの練習

ボーカルの声を聞いてふいに
涙がこぼれそう
になる

なんとかドラマーとしての勤めは果たさないと

スタジオが終わるまでは何も言わなかった
スタジをが終わってから素直に伝えた

今日声聴いて泣きそうになった、、と


後は初ライブ出演を待つのみ

これが最後のステージになるのかな

メンバーも忙しいし、揃う日程を調整するのも苦労していた

バンド続けたいなぁ

チバさんのこともあり
バンドも最後となると
なかなか正気を保つのが辛かった

でももし最後ならそのつもりでステージに立ちたい。

思い切ってLINEでメンバーに聞いてみる

続くんだ
続くんだね

ああこちらのバンドは続くみたいだよ、チバさん



そしてライブ出演当日。

楽しんでいいのか
悲しんでいいのか分からずに
情緒が壊れそうだった

でもやっぱり楽しかった

今この瞬間に演奏できること
本当にありがかった

たまたまセッティングした自撮り動画が
うまく撮れてて
自分の演奏姿をじっくり見てみた

誰が何と言おうと
今の私にとって一番かけがえのない時間だ

夢のような時間
これが永遠に続けばいいのに、と

空気を揺らして音を鳴らす
そんな幸せなことが現実に私の身に起きている

ライブは普通に終わった

でも私にとっては全く普通ではなかった。

ライブ前に浸ってしまうと立ち直れない気がしたから我慢してた

でも終わっても全然区切りなんかつかない

だったらとことん引きずってやろうと

ライブ後
一部メンバーの入れ替えも信じられないくらいスムーズに運び
次のライブ出演まで決まってしまった。

少し落ちついて、
ブログでも書こうかとした時にふと思い出した。


そういや、
去年、世界の終わりを演奏した時は、バンド組めるといいなぁなんて思っていたけれど、
あれいつだったかな…


その記事の日付をみて愕然とした。

まさにチバユウスケ療養に入る報が飛び込んでくる前の深夜だった



それから腱鞘炎を必死に治して
目処がついたらすぐに
苦手な飲み会にも参加して
必死にメンバー探して


10年ぶりにバンドができる!
ライブに出られる!ってなった矢先の訃報

なんて巡り合わせなんだろう

このタイミングでこうなるのか…

悲しみと希望がぐちゃぐちゃになる


チバさん


チバさん


私またThe Birthdayコピバンやるんだよ
10年ぶりで

念願叶ったよ

凄く嬉しいけど

でも


バンドでやってる曲やってくれたー‼️

なんてメンバーと盛り上がったりしたかったな


ほんとうに悲しいけど

私は

メンバーがいてくれる限り
この体が動く限り
ずーっとThe Birthdayの曲をやっていくからね


ありがとう

ありがとうね


チバさん ありがとう


The Birthdayの曲をもう生で聴けない、、
何度この現実を噛み締めても、全く実感がわかない

いつか私がバンドを辞める時がきたら
その時には少しは終わりを実感できるのかな

それがいつになるか分からないけど



それは世界が終わった中から始まった話


20240120 Setlist
1. LOVE ROCKETS
2. なぜか今日は
3. ALRIGHT
4. カレンダーガール


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