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一抹の寂しさと次のステージ

20〜30代の頃、春にTOKIOのライブ、夏にB'zのライブなんていう日々を過ごしてた。

全ステとはいかなくても、地元公演は全て行って、+東京公演+α地方公演…なんてことをしてた。

私自身も気力溢れる年頃だったのもあるが、向こうさんも30〜40代の男としてノリにのってる時で、こんな言い方よくないかもしれないが、自身も向こうもいわゆる「全盛期」だった。

あのライブ通いに魂を燃やし続けた数年は私にとっても本当に宝物。
こんな日々がいつまでも続くものだと思ってた一方で、こんな貴重な日々、二度はないという思いも抱いていた。

残念なことに懸念してた通り、バンドとしてのTOKIOがあんなことになってしまい。

B'zの方は現役を続けていたけど、私自身の問題でだんだんアルバムの曲が馴染まなくなってしまい…

Magic→ EPIC DAY(2015年)がアルバム全体としていいと思えた最後…


周年ツアーも、行き過ぎたせいなのかなんなのか、
「この曲はあの年のあの演出の方がよかったな…」なんて思うようになってしまい…

あれだけ野外の開放的な雰囲気が好きだったのに、最近ではあまりの暑さに命の危険まで感じるようになってしまい…

野外ライブは昨年の35周年で自分的に一区切りをつけてしまった。

そんな中、The Birthdayだけは心から楽しみしておけるライブだった。

そのThe Birthdayもチバさんがあのようになってしまい…


失ってしまったり気持ちが変わってしまったりして、私の好きだった場はもうほとんど無くなってしまった。

そしてさらに、自身のバンド活動が本格化して、ライブにもある程度出れるようになるにつれ…

そちらの興奮の方が何よりも勝るようになってしまった。



バンドでライブに出るというのはもう本当にいちいち魂が震えるようなことで、

自分のバンドでライブに出るのと
オーディエンスとしてライブに行くのとでは、
どう考えても自分でやる方に気持ちを全て持っていかれてしまう。

そんな状況に言いようのない寂しさを感じてた。

そんな中、久々に友人と一緒にライブを観にいく機会があり、

その友人も長年趣味でバンド活動をされていた方なので、自然な話の流れからこのことを話ししてみたら…
思った以上に共感された。

「そりゃそうよ、ライブに出演する方に勝てる訳ない

ライブ観ててもいろいろ演奏側から細かいところを考えてしまってなかなかのめり込めないでしょ」

〜いや、ほんとそうなんですよねぇ、、〜


ライブに出るという興奮には何も変えられないのだと

そもそも趣味とはいえ楽器をやっている人でライブに通いまくってるという人は聞いたことがない。

演奏とライブ参戦は両立できないのだろうと、、

私はバンドマンとしてはかなり後発だったので、長くオーディエンス側の人間だったけど、純粋にライブを楽しめたあの時はやはりバンドマンとしても貴重だったかもしれない。


〜バンド活動できるのは嬉しいんですけど、なんか寂しいですよねぇ〜

「でも、それって次のステージに進んだってことなんやろうね。
今までライブ行ったのを演奏に活かしたらいいやん」


…!!

友人にそう言われてはっと気づく。


そっか…次のステージなのか

失って悲しい…ではなくステージが変わったってことなのか…

そっか…

実は私は何も失ってはいないのかもしれない。

ライブを観に行った経験を感情を自分の演奏に昇華できたらどんなにいいだろう…



スタジオ個人練習の予約をとって、週に数回練習をしていると、人と会う約束はなかなかできない。
それもちょっと寂しくもある。

こんだけやってもし肝心のバンド活動で報われなかったらどうしよう…

「犠牲」にしてきたものがちょっとずつ積み重なって重くなっていく。
そしてその分を周りに求めそうになる

そんなことではうまくいくこともいかなくなる

どこまでいけるかが 今の私の挑戦なのだと


そして私は今日も
他の予定を押し除けて
一人予約をとってスタジオに個人練習に行くのでした。


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