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祈り続けた日々がもたらしたもの 〜アンドレス・イニエスタの退団に寄せて③



私がアンドレス・イニエスタと出会った5年前は、
ずっと続けていたバンド活動にも嫌気がさしていたところだった。

たいしてやりたくない曲を頼まれたからと、なんとなく続けているような状態だった。
人との交流も極力避けていた。


それが5年前のあの日を境に

くすぶっていた日々が、一気に彩豊な日々に変貌した。


今までない新しい世界に毎日ワクワクドキドキしていた。

そしてその先には、たくさんの魅力的な選手たちの出会いがあった。

jリーグには全く興味がない。
神戸に住んで長いのに、ノエビアスタジアムがどこにあるかもよく知らなかった。

そんな状態から、、いつのまにか
あまり見えていなくても、背番号が見えてなくてもポジションとぼんやりした姿形だで誰か分かるようになっていた。

最初は「イニエスタさえ見れたらええや」って思ってたのに。

部屋にかける場所すらなくなっていた
8選手、10枚のレプユニを眺めながら毎回思う。


一方で、、
コロナ禍が明けた途端
いろいろな出会いがあり
また私の周りが目まぐるしく動いてきた。

大きな波に飲み込まれるように、バンドの世界に押し戻されていっていた。

そしてこのタイミングでのイニエスタの退団

大きな区切りを迎えようとしていた。



バンドの世界に戻ってふと気づいた。

仲良くなった人に対して
その人の活動がうまくいくよう願う自分がいた。

そして息を吸うように感謝している。

以前の私と明らかに違う。


以前の私は、とにかくなんとかしなきゃ
うまくやらなきゃと
自分の気持ちに凝り固まってしまっていた

感謝の気持ちはありはしても、どこか上部だけだった。


一瞬、なんだろうこれは、、と思ったけど、すぐに分かった。


毎日毎日
選手達の活躍を思い続けるあまり、

感謝
人のために祈る


が自分の中に染み込んでしまっていたのだった。


ヴィッセルサポとしての私は、とにかく大好きな選手たちに祈るしかない日々だった。

最近は特に大好きな選手の怪我が続いてたので、毎日毎日ただただ祈ることが当たり前になっていた。

私の奥深くに根付いていたのだ。



もしかしたら、サッカーをとりまく環境は、欲にまみれた私の性根を叩き直してくれたのかもしれない。


今更バンドの世界に戻ったところで、また同じことの繰り返しかもしれない、、、

そんな不安はもう消え去っていた。

初めてアンドレスに出会った時のような
ドキドキワクワクする気持ちが蘇っていた。


大きな大きな置き土産

最後まで何もお返しはできなかったけど。

ヴィッセル神戸が「神戸」を冠している限りは

もう知らなかった頃には戻れないから


オフラインのサポ仲間もいないしもういいかなと思ったけど

やっぱり私は、

命ある限り 神戸を愛したい です。


ヴィッセル神戸に関わる方々すべてに感謝を

そしてアンドレス・イニエスタの新天地での活躍を心から祈ります。


※あとがき
ここまで読んでいただいて本当にありがとうございました。

今後もオンライン中心の交流になるかと思いますが、よろしくお願いします。

そして、バンドマンとしての私にもちょびっとでも興味を持ってもらえると嬉しいです。

サッカーととりまく環境が私に与えてくれたものをいかんなく表現発揮していくつもりです。


※あとがき2

今年もアドベントカレンダーにお誘いいただきました!
かなり迷いましたが、やっぱり私にとってアンドレスのことは切り離せないなぁ…と思って、この記事を選びました。
一応3部作なので、他の2つの記事も併せて読んでいただけると嬉しいです。



最後まで読んでいただいてありがとうございました。 スキのリアクションいただけると励みになります。 今後ともよろしくお願いします!