祝!初販から1周年&第2弾発売決定記念・今更ながら『WITH MY RESPECT #1』レビュー~推しの持つ光と影、そして色の視点から~
これまでのあらすじを含めた長い前置き。
イベント当日まで数日前の唐突な告知投下から始まった、東京ゲーム音楽ショー2021における、推し(=光吉猛修さん)のカバーアルバム『WITH MY RESPECT #1』初販争奪戦から、ジャスト1年を迎えようとしている今日この頃。(本当にジャストすぎてびっくりしている)
※争奪戦の一部始終と、当該アルバムのとりあえずレビューは↓参照※
「第2弾待ってます」と言い続けていたら、
\出ちゃった/
今回の初販は、まさに争奪戦1周年前日に開催される東京ゲーム音楽ショー2022。本稿執筆時点で、前回のような「忘れた頃に通販開始」があるかは神のみぞ知る状態なので、今回も我ら光吉さん推し同担夫婦は入場直後いの一番で海田さんブースに突撃する所存であります。
というか、第2弾待ってますとか、「待ってます。(真顔)」とか言っていたら出ちゃったって、公式(ご本尊)最大手。公式最の高。言い続ければいいことあるものだ(なんか違う)。
その第2弾については無事入手した後に別記事で改めて感想文を書くとして、今回は第1弾の方を、初販1周年を機に改めて各曲レビューの形で深掘りしていきます。
というか、第2弾で初めて手を出す人は第1弾も買ってね!マジで!!という布教記事ですw
「推しの持つ光と影」という解釈について
さて、せっかく改めてレビューするにあたって、普通に全曲レビューするのはありきたりすぎてつまらない。そこで、今回は「推しの持つ光と影」という観点から解釈してみる形でのレビューを試みることにしました。
この観点を思いついたのは、MIQTAKE直後の、拙note内シリーズ「推しの声で聴きたい曲」シリーズの発端になったツイ群の頃。
ちょうど平井堅さんの曲をネタにしたときですね。(ちゃんとした記事にしたのはこちら)
光と影という視点から、推しを解釈したらどうなるんだろう。
カバーアルバムに関して言えば、
それぞれの曲ごとにイメージする色がベースにあって、
そこに推しが見せる「光」と「影」の加減で、推しが曲をどう解釈して、
どんな世界観を構築したのかを考察してみたい。
…個人的妄想解釈が大部分を占めますが、よろしければ最後までお付き合いください。
収録曲各曲レビュー
※筆者注:アルバム盤面のタイトル表記と、原曲タイトル表記が違う曲については、原曲表記にて記載しました。※
1.Missing
個人的イメージカラー:湖の水面のような青。
光or影:光。曲単体のイメージならなら星明りや月光(歌詞由来)。アルバム全体から見た立ち位置のイメージなら湖の水面でキラキラ輝く光。
1曲目から推しの切ない歌声に胸が締め付けられる…っ!言葉にしたいけど出来ない、好きな人(おそらく片思い)に思いを伝えたいけど勇気が出なくて…な気持ちが伝わってくる。
所々で心地よくビートが効いてくるアレンジが、原曲を知っている身としては新鮮に感じる。この心地よさがまた、いいのだ。
単曲なら、冬の澄み切った夜に輝く星の光と、月の光の下で切ない思いを叫ぶイメージ。
アルバム全体から見た立ち位置という面で感じたイメージはこんな感じ。
「散歩していたらどこからともなく聞こえる素敵な歌声→歌声の方をたどってたどりついたのが湖。→湖の中に声の主がいるのかと、水面をのぞき込んだら湖の中に引きずり込まれてドボン」
素敵な歌声=推しの歌声なわけですが、この文面だけで何考えてるんでしょうか私は。
ともかく、アルバム全体の掴みとしては完璧。普段の本業の方とは違う、一表現者としての推しの世界に引き込まれる曲です。
2.Cry On Your Smile
個人的イメージカラー:セピア色。追憶、というか楽しかったあの頃の思い出のイメージ。
光or影:やわらかくて暖かい光。懐かしさもある感じの。
こちらは恋人同士だったころの甘い思い出の回想のイメージ。冒頭のコーラスの繊細さをはじめ、コーラスワークが聴きどころです。
曲後半になると、別れた恋人の幸せを願う温かい思いも伝わってくる。
この曲から、湖の底に落ちていく過程で、様々な光景のイメージが通り過ぎていく、というのが、アルバム全体から見た私個人の解釈。ここで通過していくのがその回想。懐かしくて暖かい、そんな感じ。
3.Indigo Waltz
個人的イメージカラー:インディゴブルー。曲名通り。
光or影:失恋を引きずってる時の影、からの、相手への感謝と幸せを願う(もしくは祈る)希望の光が射す感じ。
ピアノメインに推しの声がしっとりと映える、シンプルでありながら聴くたびに新しい発見がある曲。
前半は失恋を引きずって未練タラタラな「影」の部分がメイン。中盤はその未練を内省してもがく姿、その内省の結果が終盤の、相手への感謝と幸せを願い、祈る、希望の光。
曲名にもあるインディゴは、カラーセラピー的にはこんな意味があるのだそうで。
この曲は、失恋の哀しみを自分で癒し、その癒しから「相手への感謝と幸せ」という光を得て、立ち直っていくまでの過程を含めた「内省」と「祈り」の歌なのかもしれません。
曲自体の聴きどころは、前半・中盤・終盤と表情を変える推しの声。と、中盤と終盤の切り替わりポイント付近(3:59頃)でさりげなく入ってくるオルガンの音色。祈りの音です。この音をきっかけに光が射す。
かつて、推しイメージアクセサリーをオーダーした際に、「深い青」というキーワードで出てきたのが、この曲。インディゴってどんな色?と調べたらその内容に「めっちゃ曲の内容やん」と思いまして。曲の解釈が深まったと感じる瞬間でした。
4.LA・LA・LA LOVE SONG
個人的イメージカラー:やわらかい青。ほんのり温かみも感じる。
光or影:イルミネーションの光のキラキラ感がチラリ的な。
跳ねるベース音の心地よさ、徐々に音色がプラスされて盛り上がっていく展開、その中にさりげなく混じるキラキラとした音色。ここに乗っかるファルセットメインの推しの声とのマリアージュ、最高です。原曲とは違う、スローなアレンジに戸惑った方は、私だけではないはず。
このアレンジがどのような解釈で生まれたか、いつかご本人の口から聞いてみたい。
音色のなかに、ポコポコとした感じの音(ああ、語彙力がないのが悲しい)があるのですが、これが私には泡の音に聞こえてきて。これがこのアルバム全体を通じた私なりのイメージにつながってきました。
推しの声に導かれてたどりついた湖。
湖の中をのぞき込んだらその声に引き込まれる形で水の中へ。
湖の底に落ちていく中、歌声にのせて、様々な情景が通り過ぎていく―。
湖は、推しの中に秘められた、本業モードの推しの印象が強い人にとっては新鮮な世界。例えばそれは、大人の世界観だったりするわけで。
その湖の中で通り過ぎていく光景は、推しが描き出す世界観そのもの。その世界観は、美しい。
このアルバムを手にして聴いた瞬間、我々は推しの世界に引き込まれて、その美しい世界の水底に沈められている、のかもしれない。少なくとも私は沈んだ。
この曲のイメージカラーを「やわらかい青」にしたのは、この曲にどこか優しさ、柔らかさを感じたから…と言いたいところではありますが、
次の曲との対比をつけたかった、というのが真の理由です。
5.夜に抱かれて -A Night in Afro Blue-
個人的イメージカラー:深くて濃い紫。夜の色。
光or影:影。一夜限りの関係で孤独を埋めようとする者同士の陰の部分。間接照明の光が怪しくゆらめく。
ここまでの流れとは打って変わって、最後は平たく言えば「大人の時間」。セクシーでちょっとワイルド、湖に落ちた人間を完全に落としにかかってます。5曲中唯一、影属性大部分、というのが私個人のイメージ。
たどりついたのは、光も届かぬ水底。
声の主が現れて、甘い声で誘惑したと思えば、ワイルドな本性を見せて、悦楽(ないしは快楽)の世界に落としていく。
このアルバムを聴いた者が見たのは、美しい世界と、その世界の中に潜む「綺麗な悪夢」なのか。
そう思いながらこの曲を何度も聴いていると、色々妄想がはかどってしまいます。
色々書きましたが、つまりこの曲は「エロい」んです。
拙い語彙と表現ですが、少しでもコンテンツの良さが伝われば幸い。スキはモチベに、サポートは推し活とネタ収集、合唱などの活動に充てます。よろしくお願いいたします。